研究課題/領域番号 |
19K02471
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 筑波技術大学 |
研究代表者 |
竹下 浩 筑波技術大学, 保健科学部, 教授 (30629671)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 視覚障害者雇用 / 経営管理スキル / 社会的相互作用プロセス / グラウンデッド・セオリー・アプローチ / アクション・リサーチ / 事務管理スキル / グラウンデッドセオリーアプローチ(GTA) / アクションリサーチ(AR) / 障害者就労支援 / スキル開発 / 視覚障害者 / 訓練プログラム開発 / 社会的アウトカム / アクションリサーチ / 障害者職域拡大 / 教育と社会の接続 / 研修開発 / ケア型リーダー / 概念的スキル / 視覚障害 / 障害者雇用 / 能力開発 / スキル / M-GTA |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、①視覚障害者に対する進路指導・学生支援・職域開発等に応用可能な「視覚障害者が就労に必要な能力を獲得していくプロセス」を説明・予測する理論を構築、②分析結果に基づき「視覚障害者の就労力を開発するプログラムと教材」を開発し、実施・改善する。 初年度では、企業で継続就労している当事者から語りのデータを収集することで、共通する「継続に必要なスキルや心構え」「直面した困難と工夫」「周囲との関係性」の影響や段階性を説明・予測する理論を構築する。次年度以降、上司や同僚から支援プロセス、大学生から職業選択に影響する自己観や職業観の形成プロセスを解明する。
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研究成果の概要 |
視覚障害従業員と管理職の相互作用プロセスを、グラウンデッドセオリーアプローチ(GTA)で分析した。構造分析でスキル認識ギャップを発見(本人は技術的、上司は対人的スキルが不足)。双方とも概念的スキルの必要性を認識していたが、訓練法が無く開発が急務である。次に弱視/全盲・一般企業/特例子会社別に並行してGTAを実施、文脈固有のGTを発見した。GTを基に一般企業の上司部下支援プログラムを開発、アクションリサーチ(AR)を実施した。GTAベースARの効果は、動機づけ(同境遇他者への共感・全体像の理解・豊富な対処方略)と、同僚の反応で生じる正の態度変化だった。分析結果に基づき講座を開講、教材を公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、事務職視覚障害者のキャリア開発を可能にする本人上司相互方略の法則(段階と条件)をデータで立証しつつ文脈別に発見、個人責任でなくペア支援の必要性と効果を示したこと、文脈別理論(GT)の効果をARで解明したこと、GTAを精緻化、学会で共有したことである。 社会的意義は、対人・概念的スキル訓練が社会的課題だと発見したこと、部下と上司2組に理論に基づく支援プログラムを実施(社会的アウトカムを実現)したこと、社会人向け概念的スキルのウェブ教材を公開、大学生向け講義を開講したことである。GT-ARにより、科学的根拠に基づくリスキリング(社会人)・プレスキリング(大学生)拠点設立が可能である。
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