研究課題/領域番号 |
19K02478
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
柴 英里 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 准教授 (70611119)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 主観的ストレス / ウェルビーイング / 教育プログラム / 児童生徒 / ヘルシーエイジング / ストレス / 児童 / 学級経営 / ストレス対処能力 / 食教育 |
研究開始時の研究の概要 |
児童生徒は、ストレスに対して自力では適切に対処できないケースが多いといわれている。そのため、児童生徒の状況を適切に把握し、ストレス対処能力の形成を促すことは、学校教育の喫緊の課題である。本研究では、ストレス対処能力の形成を主眼とした食教育プログラムを開発し、そのプログラムがストレス対処能力形成にどう寄与するのかを検証するとともに、開発・改良した食教育プログラムを普及させる。これにより児童生徒のストレス対処能力形成や、食生活を含む生活習慣の改善を図り、抑うつリスクの低下や、健康的な生活習慣の獲得、学校生活の充実・学業パフォーマンスの向上に貢献し、子どもたちの「生きる力」を育むことを目指す。
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研究成果の概要 |
児童の主観的ストレスの高さと、集中力の低さや気持ちのバランスの低さ、心のざわつきの程度といった認知機能との関連性が明らかとなった。COVID-19の影響で食教育プログラムの実施には至らなかったが、ストレス対処方法を取り入れた介入により、児童の主観的ストレスが有意に軽減した。しかし、ストレスといったネガティブな要素を取り除くことが、必ずしもウェルビーイングといったポジティブな要素を形成することにつながらなかったため、児童生徒に対してはストレスに対処する方法だけでなく、ウェルビーイングを向上させるための具体的な手立てが必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもたちの主観的ストレスに対して、積極的に対処することが、抑うつリスクの低下だけでなく、学校生活の充実・学業パフォーマンスの向上に貢献する可能性があることを支持する結果が得られた。さらに、本研究成果を端緒として、学校場面における児童生徒のウェルビーイングの様相を詳細に検討し、ウェルビーイング向上に資する教育可能な要因とそれらを育む具体的な方法を明らかにすることで、子どもたちの学校生活をより充実させることに寄与できると考える。
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