研究課題/領域番号 |
19K02514
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 和光大学 |
研究代表者 |
辻 直人 和光大学, 現代人間学部, 教授 (70523679)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 留学経験 / キリスト教教育 / 教育交流 / 日米関係 / 湯浅八郎 / ラトガース大学 / IBC / 日米教育文化交流 / アメリカ留学 / 日蘭教育交流 / 日米交流 / 国際交流 / 日本人留学生 / 北米キリスト教会 / 日本人海外留学生 / 国際理解 / キリスト教 / 国際学術交流史 / 国際文化交流史 / 異文化理解 |
研究開始時の研究の概要 |
近代に入ってからの国際交流の進展は、その事業に中心的に関わった人物の国際認識、国家観、自己認識にどのような影響を与えたのか。また、このような交流事業は戦前から戦後へと継続して取り組まれたものも多いが、これまでの研究では戦前と戦後の連続性には着目されてこなかった。こうした世界的な親善事業や国際学術文化交流の意義、特に戦後連合国側との関係修復における学術文化交流の果たした役割は何か、YMCAなど具体的な取り組みの実態と成果について明らかにする。この研究の成果が、国際理解教育の促進の一翼を担えることを期待する。
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研究成果の概要 |
本研究の成果として4点挙げられる。1点は、戦前戦後と、同志社や国際基督教大学を主導する立場として活躍していた湯浅八郎の思想と活動を、戦前の留学などにおける滞米経験と戦後との連続性から考察したこと。2点目は、アメリカのラトガース大学との共同研究に参加し、日米教育交流の実態を多方面から考察したこと。日本からの留学生受け入れやラトガース出身宣教師の日本での活動内容について史料に基づいて明らかにした。3点目として、戦後に日本のキリスト教学校や教会の復興を支援した基督教事業連合委員会(IBC)に関する史料リストの作成を行った。4点目は、オランダとの日米教育交流の一端を現地の視察から考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
湯浅八郎研究に関しては、これまで明らかにされてこなかった日本人のアメリカ留学の実態を明らかにし、戦前の滞米経験がその後戦後にまでわたる湯浅の活動にどのように影響していたのか明らかにしたのは、大きな成果である。その他の事例としてもラトガース大学を通して日米教育交流の実態を明らかにできた。IBC史料リスト作成によって戦後の日米キリスト教教会と学校の相互交流の実態をするための土台を作ることができた。また、オランダにおける日本教育者の影響と日蘭相互交流の実態をそれぞれ明らかにできた。今後日本から世界に向けて、どのような発信をしていけるのか検討する上で、これらの基礎研究は示唆を与えるものである。
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