研究課題/領域番号 |
19K02567
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 福山市立大学 |
研究代表者 |
林原 慎 福山市立大学, 教育学部, 教授 (10615602)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 探究 / 国際バカロレア / 総合的な学習の時間 / 社会情動的スキル / 初等教育プログラム / アジア |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本で実施されている国際バカロレア(IB)のうち、初等教育プログラム(PYP)に焦点を当て、その特徴及び効果について実証的に明らかにする。特に、教科横断的に実施されている「探求の科目(UOI)」や、PYPのフレームワーク(カリキュラム)等の特性によって、児童のどのような態度や能力が育成されるのか、公立小学校の児童と比較することで明らかにする。また、政府主導の元でPYP認定校・候補校が普及しているオーストラリアや近年広がりを見せるアジア各国のPYP認定校等と比較することで日本のPYPの特徴を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、日本で実施されている国際バカロレア(IB)のうち、初等教育プログラム(PYP)に焦点を当て、その特徴及び効果について実証的に明らかにすることであった。特に、教科横断的に実施されている探究の科目や、PYPのカリキュラム等の特性によって、児童のどのような態度や能力が育成されるのか、公立小学校の児童と比較することで明らかにした。また、どのようなタイプの児童にとって、探究的な活動は効果的であると言えるのかを明らかにした。研究の結果、相対的にPYP校の方が公立校よりも社会情動的スキル(非認知スキル)が高くなっていたことなどが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の文部科学省は、国際バカロレア教育を推進している。その背景には、IBの理念及び教育カリキュラムと日本の教育政策の親和性が高いことがある。IBの初等教育プログラム(PYP)の中核を担っているのが「探究の単元」である。公立小学校の「総合学習」とPYP校の「探究の単元」は、いずれも探究的な学習活動を行っており、社会情動的スキルを育むことを前提としているものの、公立小学校の児童とPYP校の児童では、社会情動的スキルに差が生じる可能性がある。これらの差が明らかになれば、日本の公立小学校の「総合学習」で、社会情動的スキルを育むための示唆が得られることに本研究の学術的意義や社会的意義がある。
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