研究課題/領域番号 |
19K02586
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
池田 誠喜 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90707192)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | レジリエンス / スクール・エンゲージメント / 生物・心理・社会モデル / 扁桃体 / スクール・エンゲイジメント / ストレス反応 / 縦断的調査 |
研究開始時の研究の概要 |
自律神経系のストレス反応モデルからの知見である扁桃体の過敏性など、神経科学的視点を取り入れた生物・心理・社会モデルに基づいて、中学生のレジリエンス形成のメカニズムの解明を目指すとともに、結果に基づいた学校教育におけるレジリエンス形成モデルの構築とその効果の検証を目指すものである。 以下に研究内容の具体を示す。①横断的調査による生物心理社会モデルからのレジリエンスの形成メカニズムの調査。②同一コーホート集団に対するレジリエンス形成メカニズムの縦断的追跡調査。③同一コーホート集団に対する学校教育におけるレジリエンス形成モデルの構築とモデルの検証。
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研究成果の概要 |
本研究は,児童生徒のレジリエンスを形成するメカニズムを明らかにし,その発達に学校教育が効果的に働きかけるための方略を示すことを目的としたものである。 成果として,ダメージから回復するプロセスであるレジリエンスを形成するために,ダメージの状態を生物心理社会モデルの視点で検討し,人の扁桃体の過敏な反応により維持されているネガティブなマインドワンダリングに注目し,その状態を解消するための学校教育活動を検討した。 本研究では,スクール・エンゲージメントを取り上げ,ネガティブなマインドワンダリングから抜け出すためにスクール・エンゲージメントの状態がポジティブな影響を与えることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レジリエンスを形成するための機序を明らかにすることは,学校不適応などの苦戦している児童生徒の望ましい発達に寄与するだけではなく,全ての児童生徒の発達にも大きく役立つものである。特に,学校及び教員がレジリエンスの形成を促進する学校教育活動を展開することにより,将来に亘りレジリエンスを自律的に形成することを可能にする基盤を整えることにつながることが期待される。本研究においては,限定的ではあるが,生物・心理・社会モデルの視点で人間とレジリエンス形成の機序を検討することにより,僅かではあるが,学校教育において現実的かつ実践可能な知見を提供することに寄与するものと考えている。
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