研究課題/領域番号 |
19K02590
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 岡山医療専門職大学 (2022) 東京都立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
小林 隆司 岡山医療専門職大学, 健康科学部 作業療法学科, 教授 (70337989)
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研究分担者 |
石橋 裕 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (50458585)
伊藤 祐子 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 教授 (60289973)
野口 泰子 岡山医療専門職大学, 健康科学部 作業療法学科, 助教 (50912705)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 放課後児童クラブ / 専門職連携 / 作業療法 / 生活の質 / 発達障害 / QOL |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、放課後児童クラブにおいて、生活行為向上マネジメントに基づいた作業療法士と支援員の協業の効果を、ランダム化比較試験を用いて明らかにすることです。 第一研究では、比較群を設定しない協業的支援を実施し、より効果的な支援方法介入研究に必要なサンプルサイズや、適切な成果指標等を決定し、研究2を盤石なものにすることとします。 第二研究では、ランダム化比較試験を実施し、学童保育における作業療法士と放課後児童支援員との協業が発達障害をもつ児童の生活の質に及ぼす効果を明らかにします。 本研究によって、発達障害をもつ児童とその家族が安心して暮らせる優しい社会の創造に大きく貢献できると考えます。
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研究成果の概要 |
埼玉県の学童保育5施設で30人の児童に対する比較試験を実施した。コントロール群(n=15)は通常のケアを、介入群(n=15)は通常のケアに加えてスタッフに対する作業療法士とのオンラインミーティングを3回実施した。介入の効果は「子どもの強さと困難さのアンケート(SDQ)」のスコアを用いて計量した。SDQスコアの前後差の平均を2群で比較した。その結果、統計的に有意な差を行為の問題(p=0.023)と向社会的な行動(p=0.038)に認め、介入群の方がポジティブな値だった。作業療法士と学童保育支援員との協業の効果はまずは児童の行動面にあらわれることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
作業療法士と学童保育支援員との短期間の協業が発達障害のある児童の行為の問題に有効であることが示された。このような児童の通いの場におけるリハビリテーション従事者の介入効果について比較試験をおこなった例は今までなかった。 本研究の成果は、小学校や児童デイサービスにおいても適応可能で、それらの場所のスタッフと作業療法士等との協業に波及することで、発達障害をもつ児童とその家族が安心して暮らせ、自分の能力を発揮し、活躍できる優しい社会の創造に大きく貢献できると考える。
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