研究課題/領域番号 |
19K02653
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | こども教育宝仙大学 |
研究代表者 |
守 巧 こども教育宝仙大学, こども教育学部, 教授 (90609843)
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研究分担者 |
田丸 豊 (松原豊) 筑波大学, 体育系, 教授 (10566805)
若月 芳浩 玉川大学, 教育学部, 教授 (30349203)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | インクルーシブ保育 / 合理的配慮 / ニュージーランド / 幼稚園 / 幼稚園教諭 |
研究開始時の研究の概要 |
①インクルーシブ保育を実践している園の実態を調査し、「インクルーシブ保育モデル」にプロットすることで、当該園におけるインクルーシブの傾向を明らかにする。 ②我が国及びNZにおける教諭の障害に対する考えや障害児への配慮の内容を調査し、教諭のインクルーシブ保育に対する考え方の枠組みを明らかにする。 ③我が国及びNZにおける合理的配慮に対する教諭の意識を明らかにする。 ④実践事例から収集したインクルーシブ保育の定義を整理し、我が国の園現場におけるインクルーシブ保育の定義を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、合理的配慮に対する幼稚園教諭の意識から具体的な保育実践に至るまでの実態調査を実施した。さらに、インクルーシブ保育の実情、とりわけ困難性を明らかにするとともに、ニュージーランドにおけるインクルーシブ保育の実地調査を行うことで我が国のインクルーシブ保育を考察した。インクルーシブ保育は経験年数によりイメージや困難さに差異があることやインクルーシブ保育実現には、園の文化を大切にしつつ、保育の在り方を適宜変更する柔軟さが求められることを明らかにした。あわせて日本、ニュージーランドともに、教科型学習期におけるインクルーシブ教育・保育の実現には課題があることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究成果の学術的意義は、インクルーシブ保育にかかる研究が僅少で、かつインクルーシブ保育の実態が曖昧だった現状に対し、幼稚園教諭を対象とした質問紙調査及びインタビュー調査により、幼稚園教諭の意識から保育実践内容まで、実態に迫ったところにある。くわえて、インクルーシブ保育の困難性を明らかにしたことで、インクルーシブ保育を巡る研究の基礎的データになる。 社会的意義は、保育現場における合理的配慮の検討材料になるとともに、合理的配慮が浸透しつつある日本で教育・保育現場のエビデンスを提供したことは意義深い。グローバル化が進む中で保育実践レベルでの合理的配慮の検討は時代の要請にかなったものである。
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