研究課題/領域番号 |
19K02722
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
佐藤 克美 東北大学, 教育学研究科, 准教授 (40611182)
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研究分担者 |
渡部 信一 東北大学, 教育学研究科, 教授 (50210969)
薄井 洋子 宮城大学, 事業構想学群, 助教 (50756046)
村上 タカシ 宮城教育大学, 教育学部, 准教授 (70344744)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 美術教育 / VR / 立体作品 / 鑑賞 / 美術 |
研究開始時の研究の概要 |
美術科では「表現」と「鑑賞」を相互に連携させること、また「対話的な学び」の促進、さらにはICTの効果的な活用法の検討が求められている。そこで本研究はICT、特にVR(Virtual Reality)を活用した、「表現」「鑑賞」両領域を連携させた総合的な美術科の授業モデルの開発を目的とする。 そのために、本研究では特に中等教育を対象として「総合的な美術科教育に関する調査研究」「各領域でのVR活用法とその効果の検討」「総合的な美術におけるVR活用法の検討」を行う。
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研究成果の概要 |
現在、美術では作品制作(表現)だけでなく「鑑賞」にも目が向けられている。また学校教育では対話的な学びが求められており、対話的な鑑賞等の取り組みがされているが、表現と鑑賞の連携がはかられているとは言い難い。そこで本研究では立体作品を対象に、制作から鑑賞までを考えた美術活動の効果について検討することを目的にした。そのために立体作品を3DCG化し、VR・メタバースで鑑賞可能にした総合的な美術活動を行った。その結果、見通しをもって作品制作が可能になること、また鑑賞の際も対話が弾むことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで日本の美術の教育は表現が中心であり鑑賞への関心が低かった。例えば日本人が美術館へ行く回数は世界的に見ても少ない状況である。その問題としては、自身が制作した作品を展示する機会がないこと、作品を鑑賞しても何を得られるのかわからないこと、また鑑賞に適した場所に展示された作品を見る機会が少ないことが考えられる。本研究では、VR環境で様々な状況での作品展示を可能にした。展示することを意識して表現活動に取り組むことで、鑑賞の際の対話が増えることが示唆されたとともに、美術作品展示・鑑賞の新しい形の提供可能性を明らかにした。
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