研究課題/領域番号 |
19K02737
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
山口 武志 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 教授 (60239895)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 相互発達モデル / 社会的相互作用 / 数学教育 / 数学科授業 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,研究代表者がこれまでの研究を通じて理論的かつ実証的に策定した「数学的意味と数学的表現に関する相互発達モデル」(相互発達モデル)に基づいて,生徒どうしの社会的相互作用の充実・促進という視座から,中等教育における数学科授業に関する構成原理,授業モデルを提案するものである。なお,本研究では,主として,中学校における統計教材に関する授業モデルと高等学校における三角比・三角関数の教材に関する授業モデルの策定に取り組む。
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研究成果の概要 |
本研究は,数学的意味の協定と数学的表現の協定の2つを社会的相互作用の機能と捉えた上で,社会的相互作用を基軸とする授業デザインの枠組み及び授業改善を提起するものである。本研究の主な成果は,次の2点になる。 第一は,これまでの研究において研究代表者が理論的に提起した「数学的意味と数学的表現の相互発達に関するモデル」(相互発達モデル)をもとに,中学校第2学年「箱ひげ図」に関する授業モデルを策定したことである。第二は,第一の研究と同様の研究手法によって,高等学校・数学I「三角比」及び数学II「三角関数」に関する授業モデルを策定したことである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの教師は,授業の「練り上げ」段階における社会的相互作用の重要性を認識してはいるものの,その具体化において悩みやジレンマを抱えている。こうした課題に対して,本研究成果の学術的意義や社会的意義は,「数学的意味の協定」と「数学的表現の協定」の2つを社会的相互作用の重要な機能と捉えた上で,「相互発達モデル」をもとに,箱ひげ図や三角比,三角関数に関する授業モデルを考察した点にある。本研究をもとに,「社会的相互作用」や「慣例的表現との接続」を視点とした算数・数学科の授業の具体化が可能になると考えている。
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