研究課題/領域番号 |
19K02762
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 鳴門教育大学 |
研究代表者 |
谷村 千絵 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (40380133)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 防災道徳 / ジレンマほぐし / 批判的実在論 / フェーズフリー / 防災教育 / 道徳教育 / 人権教育 / 避難所 / 当事者意識 / モラル・ジレンマ / クロスロード / 子ども哲学 / 当事者性 / 子どものための哲学 |
研究開始時の研究の概要 |
自然災害の多い日本において、その現実に向き合うことによって子どもたちの生きる力を引き出す「防災道徳」の研究を行う。 防災道徳の先行研究(藤井・生澤2013、藤井2018 等)を参考に考案した「防災ジレンマ・ゲームとジレンマほぐし」は、防災教育教材の「クロス・ロード」と、深い対話的思考を促す方法としての「子どものための哲学」(P4C)とを取り入れ、複雑な現実に向き合い自ら考える力、道徳的意識と科学的知識・技術とを結びつけて考え行動する力の育成を目指すものである。中学校等での取り組みをもとに基本的な実践枠組みを構築し、評価方法の検討も含めた理論的基盤の整備を「批判的実在論」を用いて行う。
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研究実績の概要 |
防災道徳の学校での実践として、防災啓発ゲームのクロスロードと哲学対話を融合させた「ジレンマほぐし」を開発した。その際、先行研究として、実践および評価もされてきた防災道徳の「ジレンマくだき」との比較考察も行った。 「ジレンマほぐし」の学校での実践事例を増やして、その学習評価について批判的実在論のMELD理論を用いて方向性を示すところまで研究が進み、論文化することができた。 なお、令和4年5月に体調に変調を来し、令和4年10月より病気療養のため大学勤務を休職し研究も休止することとなった。 そのため、本年度は「ジレンマほぐし」の学校現場での実践および批判的実在論の研究においても研究会参加もかなわず、進捗がみとめられない。 復職予定は、令和5年9月である。研究期間を1年延長して研究を完成させたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
病気療養のための休職中であり、研究を行えない状態が続いているため。 (令和4年10月から休職し、令和5年9月から復職の予定です。)
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今後の研究の推進方策 |
防災道徳の学校での実践方法として「ジレンマほぐし」の授業を提案し、実施事例の積み重ねを行い、その評価について批判的実在論のMELD理論を用いて先鞭的な評価事例を提示して論文化した(谷村・近森2021)。 今後は、防災道徳が有している可能性、学校,教育における実践の有効性と新規性について、そして評価の在り方について、批判的実在論を基礎理論として総括的考察を重ね、防災道徳の理論的基盤を整備する。
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