研究課題/領域番号 |
19K02795
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 京都橘大学 (2021-2022) 京都光華女子大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
乾 明紀 京都橘大学, 経済学部, 教授 (80571033)
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研究分担者 |
高野 拓樹 京都光華女子大学, キャリア形成学部, 教授 (10444241)
杉岡 秀紀 福知山公立大学, 地域経営学部, 准教授 (10631442)
佐藤 達哉 立命館大学, 総合心理学部, 教授 (90215806)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | チーム探究 / 総合的な探究の時間 / キャリア展望 / 高大連携 / コーディネーター / スーパーグローバルハイスクール(SGH) / WWL(ワールドワイドラーニング)コンソーシアム / 複線径路等至性アプローチ(TEA) / 探究活動 / TEA(複線径路等至性アプローチ) / 総合学習 / 文化心理学 / 質的研究 / 地域づくり / 探究学習の促進要因 / 高校 / アクティブラーニング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,青年期を取り巻く社会環境の大きな変化に対応したトランジションが模索される中,高等学校で実施される「チームによる探究活動」(「チーム探究」)に着目する。公立2校の「チーム探究」を対象に,生徒がチームに緩やかに所属し,活動目標に向かって他者と協同しつつ,自らの知識・理解(わかる)と行動(できる)の拡大に積極的に関与し,その拡大を通じてキャリア形成を展望できるアクティブラーナーになるための必要な支援環境を実践的,実証的に明らかにする。
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研究成果の概要 |
①京都市内の公立高校を対象とした研究では,キャリア展望が明確になる生徒は,チーム探究を通じて出会う人や図書に動機づけられ,チーム活動にも積極的である傾向にあることが示された。また,探究活動の捉え方がポジティブに変化した生徒は,高校在学中に取り組みたいことが明確になり、将来に対しても肯定的に評価する傾向があることが示された。②京都府北部地域の高校を対象とした研究では,チーム探究のさらなる展開のためには「高大社連携」,「専門部署」と「コーディネーター」の整備,「課外における探究活動」の推進も重要であることを示した。③学校横断のチーム探究の機会となる府立高校共通履修科目を共同で開発・実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の社会的および学術的意義は,主に次の3点である。①ひとつは,探究活動(とりわけチーム探究)とキャリア展望の関係を質問紙調査とインタビュー調査などから分析し,キャリア展望を明確にする生徒の特徴や,明確化を促す探究活動(支援環境含む)の特徴などを示したことである。②ふたつは,これまでほぼ皆無であった京都府北部地域などのチーム探究の実態やさらなる発展のために不可欠なコーディネーターの実態なども明らかにした点である。そして,③3つには,これらの研究成果をもとに教育委員会と共同で,学校横断のチーム探究の機会となる府立高校共通履修科目(スマートAP)を開発・実施したことである。
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