研究課題/領域番号 |
19K02894
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
|
研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
山邉 昭則 自治医科大学, 大学院医学研究科, 准教授 (70533933)
|
研究分担者 |
川越 至桜 東京大学, 生産技術研究所, 准教授 (20598289)
三島 千明 自治医科大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (60888577)
大塚 理央 自治医科大学, 大学院医学研究科, 客員研究員 (20924947)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | リベラルアーツ / 教養教育 / 総合教育 / 高等教育 / 公共性 / 多様性 / 創造性 / 多職種連携 / 持続可能性 / ソーシャルデザイン / メディアデザイン / SDGs / イノベーション / 専門性 / 社会性 / 公共政策 / メディア / 新型コロナ感染症 / 教養 / 総合性 / アフターコロナ / 高度教養教育 / Institutional Research / 国際比較研究 / 教育開発 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、専門性と市民性を往還する能力を育むことを企図した高度教養教育の開発と効果的な実践について、主に国際比較分析を通じて考究することを目的とする。得られた知見に基づき、多彩な専門教育のコンテクストで援用可能な高度教養教育モデルを提案する。その教育の浸透を通じて、将来の各専門家が、それぞれの専門に閉じることなく、自身の専門性の社会的位置づけに理解を深め、他分野との協働能力を高め、より効果的に社会へ貢献していく総合的な力を身につけることにつながることが期待される。
|
研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、令和4年度は延長期間として申請した。 所期の計画通り、国内においては、医学部を中心とした全国の機関調査と、医学生及び医師を対象とした半構造化面接・インタビュー等を継続的に実施し、本研究課題に係る現状と課題を把握した。また、本研究で開発している教育を複数試行し、その学習効果を各種フィードバックやルーブリック等を用いて評価した。 国際調査においては、基幹病院を擁する機関に所属する研究代表者として、感染リスク防止のための渡航制限を遵守し、主にインターネットを用いた教育・行政・国際機関等の情報収集と分析を進めた。また、遠隔会議システムを用いて複数回にわたり海外の担当者へのインタビューを行った。社会の感染拡大状況が収束へ向かい、渡航制限が解かれた令和4年度下半期においては、従前のオンラインによる国際学会発表・情報収集等に加えて、オンサイトによる学会発表・情報収集、各国の研究者との意見交換、現地調査等を推進した。 また、高い倫理観と人間及び社会との相互理解が求められる医師と同様に古来プロフェッションと位置づけられる職能としての弁護士を対象としたインタビューも採り入れ、知見の汎用化への基礎作業を開始した。やがて幅広い専門職教育ならびに高等教育全般の礎となることが目指される。 以上についての国際共同研究(The Graduate Institute, Geneva 等)も積極的に推進している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新型コロナ感染症拡大の影響を受けた研究期間延長の措置により、部分的に進捗の軌道修正を図ることができた。海外渡航に制限のあった令和4年度はオンラインによる国際学会発表・情報収集等を積極的に行い、制限が解かれた令和5年度はオンサイトによる発表が既に複数採択されており、引き続き知見の発信とフィードバックの収集を進めていく。
|
今後の研究の推進方策 |
本研究で開発する教育の効果測定を進めていく。また、各段階の学習者に広くアプローチし、学習の定着と発展についての考察を行う。国際・国内学会における発信と情報収集を引き続き進める。知見の体系化、論文化、汎用化に重点を置き、本研究全体を推進する。国際共同研究としての発展も目指す。
|