研究課題/領域番号 |
19K02922
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 中部学院大学 |
研究代表者 |
別府 悦子 中部学院大学, 教育学部, 教授 (60285195)
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研究分担者 |
黒田 美保 帝京大学, 文学部, 教授 (10536212)
別府 哲 岐阜大学, 教育学部, 教授 (20209208)
宮本 正一 中部学院大学, 教育学部, 教授 (40105060)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ASD / 社会性の発達 / 乳幼児健診 / 早期支援 / 特別支援教育 / M-CHAT / ままごと遊び / コホート研究 / ASD(自閉スペクトラム症) / 子育て支援 / 療育 / 子どもの発達 / 乳幼児健康診査 / SRS-2 / SDQ / 自閉スペクトラム症 / 障害の早期発見 / 早期療育 / SRS-2 / 1歳6か月児健診 / 発達支援 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、自治体との共同によるコホート研究によって、①ASDなど社会性の発達に困難を抱える子どもの乳児期からの早期徴候や発達機序の検討、②ASDの早期徴候の把握のためのアセスメントや支援の有効性の検証、③支援対象となった子どもの療育・保育・幼児教育および特別支援教育に必要な対応方法やシステムの明示、を目的に実施している。すでに2回の研究助成で、社会性の発達に困難を抱える乳幼児の早期発見および早期対応に有効なスクーリーニング・アセスメントの方法を公表し、前方視的・後方視的研究を進めてきたが、それを継続発展させ、社会性の発達に困難を抱える乳幼児の早期発見や早期支援の社会的実装に生かしていく。
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研究成果の概要 |
過去3度にわたって科学研究費の助成を受け乳幼児のコホート研究を行ってきた。その中で乳幼児健康診査において、M‐CHAT(乳幼児期自閉症チェッ クリスト修正版)を活用したままごと遊び観察が支援の必要な子どもの早期発見に有用な観察であることが明らかになるとともに、支援の課題となる所見を示した。また、就学期において保護者に対しSRS-2(対人応答性尺度)、SDQ(子どもの強さと困難さアンケート)を調査した。こうした3期10年(1年延長)の研究成果を、学会等で公表してきた。そして、DVDの教材を作成し、関係自治体や研究者に配布を行い、今期は研究成果を出版物として刊行し研究成果の還元を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自治体と連携をしてコホート研究を行い、3期にわたり研究成果を発表してきた。各地の自治体は障害や育てにくい子どもの早期発見の充実のために、乳幼児健診等でさまざまなツールを援用し、育児支援や学校教育への接続に活かしている。本研究では研究協力自治体と共同研究を継続し、データの分析をもとに学術的見地から発信してきた、そして研究成果を支援の必要な子どもの早期発見や子育て支援に還元できるよう、報告してきた。さらに、他の自治体でも活用できるDVD教材として作成し、早期発見、早期支援に必要な学術的内容を含めた解説のための著書を刊行した。こうした研究成果の発信を社会実装につなぐよう努めている。
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