研究課題/領域番号 |
19K02990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 茨城工業高等専門学校 |
研究代表者 |
丸山 智章 茨城工業高等専門学校, 国際創造工学科, 准教授 (00455114)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | スポーツ指導 / 体操競技 / ICT / 動作解析 / 指導支援システム / ICT活用 / 運動解析 / スポーツ指導支援 / 運動測定 / モーションキャプチャ / 加速度センサ / 画像処理 / 運動評価 / 教育支援効果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,「学校教育現場のためのスポーツ指導支援システムの開発」を目的とする。加えて,ICT機器の導入による,学校教育とりわけ運動部活動の指導にかかる教育効果ならびに教員負荷の軽減効果を検証するものである。それを通して,生徒・学生,教員双方にとって安全・正しく・楽しいスポーツ環境を提供することを目指す。開発する支援システムは,安価かつ携帯性の高い,タブレット端末付属のカメラ等の撮影装置を用いて,スポーツ動作の運動データを測定,分析する方法を提案する。そのシステムを複数の部活動指導の現場で利用してもらい,スポーツ指導効果ならびに教員の負荷の低減効果を評価する。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,スポーツ指導へのICT機器の導入による教育効果を検証することである.地域の体操クラブを対象とし,小学生の側方回転を測定・評価する指導支援システムを開発した.選手の演技をカメラで測定し,運動解析により踏み込み時の膝の角度,着手時の両手位置,膝の伸びを評価する.その結果を,小学生にも分かりやすい花丸等の視覚的評価により提示するものである.小学生選手16名を対象とした検証実験の結果,体操競技で重要な前述の評価項目を正しく評価できることを確認した.また,選手や指導者へのアンケートを通して口頭のみの指導より分かりやすい指導が可能であることやモチベーション向上に有効であることが示された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,スポーツ指導支援システムの開発を通して,スポーツ指導におけるICT機器の導入による教育効果を検証した.これにより,生徒にとってより分かりやすい指導が可能になることが示された.それに加えて,これまで教育現場に導入が難しかった各種スポーツ指導理論を本システムに組み込むことにより,容易に実践することが可能となり,指導レベルの底上げが期待できる.また,運動解析法は,スポーツ医学での利用のみならず,工場の作業改善や自動車運転技術の評価等の分野でもその導入が試みられている.提案する指導支援システムは,対象動作を変えることでこれら分野にも応用することができ,様々な面で社会に貢献できるものである.
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