研究課題/領域番号 |
19K03034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
大塚 一徳 長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (70259688)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ワーキングメモリ / 認知負荷 / 高齢者 / タッチインタフェース / モバイル端末 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高齢者のワーキングメモリ容量個人差がタッチインタフェースの認知負荷に及ぼす影響について明らかにする。まず、本研究ではワーキングメモリ容量大・小群間のGP分析によって、高齢者のワーキングメモリ容量個人差がタッチインタフェース操作速度に及ぼす影響について明らかにする。次に、共分散構造分析の一つである多母集団同時分析によってワーキングメモリ容量大・小各群高齢者のワーキングメモリ因子がタッチインタフェース操作に及ぼす影響力について明らかにする。本研究によって、高齢者がタッチインタフェースを操作する際のワーキングメモリ容量個人差に応じたタッチインタフェース毎の認知負荷の大きさが明らかになる。
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研究成果の概要 |
本研究は、タッチインタフェース操作時の認知負荷は高齢者のワーキングメモリ容量個人差に応じてどう異なるのか、という「問い」について、実験的に検証した。高齢者のワーキングメモリを信頼性妥当性のある方法で査定するために高齢者用のワーキングメモリ査定課題を開発した。また高齢者のタッチインタフェース操作時間を査定するためにタッチインタフェース課題を開発した。高齢者のワーキングメモリ査定課題とタッチインタフェース課題を用いた実験から、高齢者のワーキングメモリ容量個人差によってタッチインタフェースの認知負荷が異なることが実証された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、スマートフォン、タブレットといったモバイル端末の操作はタッチインタフェースが主流である。一方、高齢者にとってタッチインタフェース操作は、加齢に伴う認知機能の低下や感覚運動機能の衰えのため、若年者に比べ認知負荷の大きい課題である。本研究は高齢者がタッチインタフェースを操作する際の認知負荷の大きさを、ワーキングメモリ容量個人差という心的機能から実証した研究である。本研究成果は、高齢者にとって使いやすいタッチインタフェースについてワーキングメモリ容量個人差という個人内要因を考慮する必要性を示した。
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