研究課題/領域番号 |
19K03061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
原 直人 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (30265699)
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研究分担者 |
鎌田 泰彰 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (20787791)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 輻湊 / 調節 / 近見反応 / 羞明 / デジタルデバイス / 内斜視 / 適応 / ICT環境 / 眼精疲労 / 瞳孔 / 自律神経 / デジタル / スマートフォン / 斜視 / 心拍変動 / 光過敏 |
研究開始時の研究の概要 |
スマートフォンの普及に伴い、スマホ老眼やスマホ内斜視が増えるなど視機能への弊害が散見される。スマホ視聴距離は眼前約19㎝なので、輻湊や調節といった近見反応が酷使された状態で視聴していることになる。さらにHMD型ディスプレイによるVR環境下では更に画面が至近距離となることから、視覚機能への影響が懸念される。本研究における学術的問いは、至近距離で繰り返し・長時間・連続してスマホ画面をみていることにより近見反応が環境適応し、その結果、スマホ内斜視が発症させ得るのかどうか、である。
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研究成果の概要 |
デジタル機器の輻湊/調節系(近見反応)・自律神経機能など視機能および眼精疲労Digital eye strain)の予防策をデータから検討した。1)視距離の違いや対面・オンライン講義の違い、ディスプレイと紙面の視機能への影響の相違をみた。デジタル機器による近業後眼位が一過性に内方偏位する。また遠方視によるDES予防対策として有効であるか検証した。3)ディスプレイと紙面との最大の違いである青色光に関しては、頭痛を引き超すことが分かっている。ディスプレイ光源(青色光)の影響を瞳孔反応から確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最大の問いであった、1)デジタル機器の過剰使用は内斜視の原因となるか、2)眼疲労(Digital eye strain, DES)の発症機序と20-20-20Rule(小まめな遠方視)が効果的なDESに対する予防策と成り得ることが分かった。3)デジタル機器のスクリーンから光源が交感神経系を賦活化し頭痛の原因となり得る。 産業衛生学上最大級の被害とも言われるVDT症候群であった。現在のDESは、日常生活上なくてはならないデジタル機器使用に伴って発症することから生活習慣病として位置づけで考えることが重要である。その機序解明と予防法について研究したことには、大きな社会的意義がある。
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