研究課題/領域番号 |
19K03100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 仁愛女子短期大学 |
研究代表者 |
田中 洋一 仁愛女子短期大学, 生活科学学科, 教授 (20340036)
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研究分担者 |
山川 修 福井県立大学, 学術教養センター, 教授 (90230325)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 心理的安全性 / SEL / 情動知能 / Instructional Design / 心理尺度 / 深いアクティブラーニング / 尺度 |
研究開始時の研究の概要 |
人材開発や組織論の分野では成功するチームの構築に最も重要なものは、心理的安全性であると言われている。「学生が他者と関わりながら、対象世界を深く学び、これまでの知識や経験と結びつけると同時にこれからの人生につなげていけるような学習」と定義される深いアクティブラーニングを教育分野で設計するためにも心理的安全性が重要なことを明らかにしたい。心理的安全性がどの程度のレベルであるかを調べ、学習成果物の質との関連性を分析するため、本研究では日本の高等教育における心理的安全性の尺度を作成し、評価することをめざす。
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研究実績の概要 |
人材開発や組織論におけるGoogleやエドモンドソンの研究結果によると、成功するチームの構築に最も重要なものは心理的安全性である。高等教育における深いアクティブラーニングを設計するためにも心理的安全性が重要なことを明らかにしたい。そのため本研究では、日本の高等教育用心理的安全性尺度の作成を目的としている。2022年度は、下記3つの研究方針のもと、実績を得た。 (1)心理的に安全な場を構築するための教授方法の体系化:2021年度に対面で実施した大学連携科目「地域社会とフィールドワークA:地域課題にデザイン思考で取組む」に関して、情動知能、内発的動機づけ等、詳細な分析を行った。2021年度にリアルタイム配信型オンラインで実施したSELを用いたキャリア科目に関して、情動知能、進路選択自己効力感、ストレス対処力等、詳細な分析を行った。また、2022年度は、このキャリア科目を対面にリデザインして実施した。 (2)心理的に安全な場を設計するチェックリストの作成:学生へのインタビュー調査の結果、社会人とは異なり、短期大学1年生のオンラインでのグループワークは、面接授業に比べ、心理的安全性が低いことがわかった。そのため、上記キャリア科目において、オンラインと面接との違いを明らかにしたい。心理的安全性への考察を深めるため、存在論的安心研究会の一員として、心理尺度の作成に関わっている。 (3)研究成果の発表:国内の学会(日本教育工学会、教育システム情報学会等)において、本研究の成果として、SELの設計、情動知能やフィードバックの効果を発表した。特に、教育システム情報学会全国大会にて、セッション「エージェンシー育成のための社会情動的スキルに関する研究」を企画し、多様な方からの意見を集約できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
(1)心理的に安全な場を設計するチェックリストの作成:COVID-19感染症の影響により、ファシリテーターへのインタビュー調査が実施できなかった。そのため、生体情報を収集するウェアラブルセンサーの購入及び分析も試行実験に留まっている。授業前後における心理尺度の変化や学習者へのインタビュー調査を分析し、心理的に安全な場を設計するチェックリストを作成している。 (2)日本の教育分野における心理的安全性尺度の作成:研究分担者を中心として、存在論的安心の心理尺度作成を進めている。 (3)本研究成果の発表:国内の学会(日本教育工学会、教育システム情報学会等)における研究発表は継続しているが、国際会議での発表は実現しなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、下記3つの研究方針のもと、本研究を推進する。 (1)心理的に安全な場を設計するチェックリストの作成:多くのファシリテーターに対して、アンケート調査及びインタビュー調査を行い、心理的安全性の構築に必要な要素を洗い出す。この要素を実際の授業に適用した上、グループワーク時の生体情報を分析することにより、心理的に安全な場を確認し、場の設計のためのチェックリストを作成する。 (2)日本の教育分野における心理的安全性尺度の作成:学習者へのインタビューを行い、日本の教育分野における心理的安全性の尺度を作成する。尺度は因子分析等を行い、信頼性や妥当性等を評価する。 (3)本研究成果の発表:国内の学会(日本教育工学会、教育システム情報学会等)及び国際会議において、本研究の成果を発表する。
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