研究課題/領域番号 |
19K03113
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
真山 茂樹 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (40199914)
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研究分担者 |
大森 宏 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (10282691)
加藤 和弘 放送大学, 教養学部, 教授 (60242161)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グローバル・コンピテンス / 河川環境 / 科学的探究 / 珪藻 / 水質問題 / 水生昆虫 / シミュレーション / 博物館標本 / 河川環境学習 / グローバルコンピテンス / 科学的探求 / 問題解決 |
研究開始時の研究の概要 |
先進国と途上国の学習者が、科学的な探究の過程を経て過去と現在の河川環境の実態と原因を相互に理解し、同時に、国家間における社会システムや文化の相違を偏見なく理解し、さらに問題解決へ向かう態度が養われる実物標本とウェブベース教材と教授プログラムを開発する。双方の学習者が過去と現在の生物標本を比較し、環境攪乱の原因を探求し討論することにより深められるローバル・コンピテンスの育成効果を実証する。
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研究成果の概要 |
日本、米国、インドの河川で過去と現在に採集された珪藻の標本、人間活動と河川水質間の関係理解のための生態系シミュレータ、汚濁河川のビデオや写真等のWeb教材を整備した。最終年度は設置形態の異なる3学校(2高校、中等教育学校)でそれぞれ授業を4回実施し、最後に3校の生徒間で意見交換を行った。各授業後に実施したアンケートの解析では、各学校の個性が認められる一方で、具体的な事項の理解や思考に関する質問への回答には、全体的な共通性もある程度認められた。さらに、グローバルな川のよりよい環境のために生徒自身ができる解決策では、3校での共通性がかなりの程度認められ、概ね目標を達成することができたと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧米諸国と比較して、日本の生徒は外国の人や文化と接する機会が少なく、グローバルコンピテンス育成の土壌が醸成されていない。本研究成果は、河川の水質汚染という日本の過去と途上国の現在の問題を取り上げることで、共通の観点から偏見を持つことなく、科学的探求を行いながら、グローバルコンピテンスの向上が図られる点で意義がある。国際問題は多くの場合、その国地域独特のものとなりがちであるが、本研究で扱った河川水質問題は、国際間で等質のものとして扱えるうえ、教材として用いる珪藻標本プレパラートは、採集時における実物の環境指標であるため、学習はより身近なものであり、学校教育に貢献ができるものである。
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