研究課題/領域番号 |
19K03191
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中井 宏 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 准教授 (90583526)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 自動車運転 / 事故リスク / 安全教育 / あおり運転 / ペーパードライバー / everyday driving / car driving / memory / risk awareness / safety education / driving ability / inactive driver / aggressive driving / vehicle control skills / hazard awareness / 習慣 / 記憶 |
研究開始時の研究の概要 |
運転中の悪癖を、日々のドラレコデータから抽出することを目指す。人間の何気ない悪癖を把握しておくことは、自動運転車と手動運転車の混在する期間において、両者のインタラクションを円滑にするための基礎データになる可能性を秘めている。 また、ドライバーが通り慣れた環境を走行する際、慎重に走る区間や油断している区間など、常に一定の心理状態ではないと考えられることから、ドライバーの心理状態を簡便に推定できる方法の開発を目指す。 これらの研究を通じ、交通安全教育の新たな教材の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
ペーパードライバーが運転再開を望む際、どのような知識・技能が維持されているのか、逆にどの程度低下しているのかは明らかでなかった。そこで、ペーパードライバーの大学生に対し、教習所場内や周辺の公道での走行課題を課し、免許取得直前の教習生との比較を行い、その技能低下を確認した。 また「あおり運転」に繋がる悪癖抽出も重要と考え、web調査を用いて、あおり運転に繋がる心的過程の解明を目指した。その結果、傲慢で自信の強い誇大型ナルシシズムは攻撃行動に直接影響を及ぼし、自尊心が低く批判に敏感な脆弱型ナルシシズムは悪意の認知や運転中の怒りに作用し、攻撃行動には間接的に影響することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、運転中の悪癖を抽出し、ドライバー自身に認識させるための教育開発を目指した。ドライバーの何気ない悪癖を把握しておくことは、自動運転車と手動運転車の混在する期間において、両者のインタラクションを円滑にするための基礎データになる可能性を秘めている。 また社会的関心を集める「あおり運転」に対しても、その生起過程の一部を明らかにすることができ、啓発活動の根拠となるデータを取得した。
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