研究課題/領域番号 |
19K03264
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
進藤 聡彦 放送大学, 教養学部, 教授 (30211296)
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研究分担者 |
工藤 与志文 東北大学, 教育学研究科, 教授 (20231293)
佐藤 誠子 石巻専修大学, 人間学部, 准教授 (20633655)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 知識操作 / ルール学習 / 教科教育 / 知識の構造化 / 教科学習 / 問題解決 / 科学教育 |
研究開始時の研究の概要 |
オームの法則で「電圧=電流×抵抗」(ルール表現A)と「電流=1/抵抗×電圧」(ルール表現B)は、表現形態は異なるが同値関係にある。しかし、学習者にとって表現Bは具体的な表象をつくりやすいのに対し、表現Aでの表象はつくりにくい。このように知識操作とは、ルール命題で記述可能な法則の表現を表象がつくりやすいように変形することである。本研究では「ルールと操作的知識の構造化」ができるように教授することがルールの理解などに及ぼす効果を探る。これは従来の知識の構造化が「宣言的知識間の構造化」であったのに対し、メタ認知的制御の側面をもつ「知識操作に関する知識と宣言的知識の構造化」に着目する点に特徴がある。
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研究成果の概要 |
学校教育では「pならばqだ」と一般命題形式で記述しうる法則などのルールが教授される。本研究課題では、教授されたルールを変形して使用する知識操作が知識の構造化に及ぼす効果や、ルールのもつ予測機能の理解が当該ルールの問題解決への適用に及ぼす促進効果を実証的に明らかにしようとした。その結果、知識操作の一類型である代入操作が、構造的知識の形成し、問題解決を促進することが明らかになった。また、ルールの予測機能の教授が当該ルールの問題解決の適用に有効であったことから、ルールのもつ要約機能と予測機能のうち、後者の認識の不十分さがルールの問題解決への適用を抑制していることを示唆する結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ルール学習において、取り上げたルールをいかに構造化された知識にするか、また当該のルールを広範な問題に適用可能にするにはどうしたらよいのかという転移の問題は、教育心理学や認知心理学の中心的テーマとなってきた。このテーマに関わり、本研究では知識操作に着目して知識の構造化を促進する教授方略を明らかにしたり、ルールの予測機能が転移に関わる要因であることを明らかにする調査・実験を行った。そこで得られた知見はこれまでにないものであり、教育心理学や認知心理学の研究において一定の意義を有するとともに、学校教育で教授されるルールを取り上げた点で教材開発の側面ももたつめ、教育実践上の意義もあると考えられる。
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