研究課題/領域番号 |
19K03304
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
鈴木 浩太 四天王寺大学, 教育学部, 講師 (20637673)
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研究分担者 |
加賀 佳美 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (20436877)
池田 吉史 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (20733405)
安村 明 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (60723468)
北 洋輔 一橋大学, 森有礼高等教育国際流動化機構, 准教授 (90627978)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ADHD / 神経心理学的指標 / 異種性 / アセスメントバッテリー / 神経発達症 / 神経心理学的検査 / 注意欠如・多動性障害 / 神経心理学 / 異質性 |
研究開始時の研究の概要 |
注意欠如・多動性障害(Attention Deficit Hyperactivity Disorder: ADHD)児の病態は、「反応抑制」、「作業記憶」、「持続的注意」、「遅延嫌悪」、「時間感覚」、「情動調節」など、多様な神経心理学的指標を用いて理解されてきた。他方、多様な指標が整理されていないので、臨床で活用することは困難である。本研究では、ADHD児に関わる神経心理学的指標を包括的に取り入れたアセスメントバッテリーを開発する。
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研究成果の概要 |
注意欠如・多動性障害(ADHD)は、不注意と多動性・衝動性を主症状とする神経発達障害である。ADHD症状は、反応抑制、タイミング、遅延嫌悪、持続的注意、作業記憶など、様々な神経心理学的特徴で説明されてきた。「反応抑制」、「タイミング」、「遅延嫌悪」、「持続的注意」、「作業記憶」の要素を含むアセスメントバッテリーを作成し、アセスメントバッテリーを成人164名に実施した。また、ADHDに関する神経心理学的指標について、32件のメタ分析の論文の結果をまとめる包括的レビューを行った。どちらの知見においても、1つの指標でADHDを説明することができず、ADHDに異種性があることが考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ADHDに関わる「反応抑制」、「タイミング」、「遅延嫌悪」、「持続的注意」、「作業記憶」の要素を含むアセスメントバッテリーを作成し、成人164名に実施し、各指標とADHD症状の関係性を検討した。一つの指標の影響は弱く、ADHDは様々な神経心理学的特徴をもつこと(心理学的異種性)を明らかにした。包括的レビューの結果も、調査で明らかになった結果を支持するものであった。これらの成果は、国内外の雑誌に掲載され、学術的に高い評価が得られている。また、アセスメントバッテリーの成人の標準値は得られており、成人のADHDの検査として、社会的に還元できる可能性がある。
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