研究課題/領域番号 |
19K03339
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
岡本 英生 奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (30508669)
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研究分担者 |
河野 荘子 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (00313924)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 非行 / 立ち直り / 再犯防止 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,実証的な調査に基づき,非行少年が立ち直るメカニズムを明らかにするとともに,非行少年の効果的な立ち直り促進策の提言を行うことを目的とする。立ち直りを説明するための理論的枠組としては,パーソナリティ特性が変わるのではなく,その特性が発揮される場面や対象が変わるという方向性の転換概念を用いる。調査の具体的な方法としては,Web調査を活用した大規模なアンケート調査による数量的研究を行うとともに,調査協力者と直接会って行うインタビュー調査による質的研究も行う。
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研究実績の概要 |
非行少年からそのまま成人犯罪者に移行するというのは一部のケースであり,多くの者は加齢とともに自然と非行をやめていく。このように多くの非行少年が立ち直っているメカニズムが明らかになれば,非行少年をさらに早く立ち直らせることや,これまで立ち直りがむずかしかった者を立ち直らせることができるようになるだろう。本研究では,立ち直るのは単純に非行の原因が解消されるからではない,あるいは新たな要因が生じることによるわけでもないと考えている。本研究における立ち直りを説明するための理論的枠組は方向性の転換概念であり,パーソナリティ特性が変わることで立ち直るのではなく,その特性が発揮される場面や対象が変わることで立ち直るとする。 このことを明らかにするため,本研究ではWeb調査を活用した大規模な実証的な調査を行う。具体的には大規模なアンケート調査とそれをもとに実施するインタビュー調査である。これまで新型コロナウイルス感染症の影響により,これらの調査の実施が遅れていたが,ようやく令和4年度にWeb調査・インタビュー調査ともに実施することができた。とりわけWeb調査については大規模な実施により,非行から立ち直ったという者について統計解析に十分耐えうる数を確保することができ,分析も行って,令和5年度中に学会(日本心理学会大会,日本犯罪心理学会大会)での発表を行った。また,インタビュー調査についても十分な数の協力者を確保することができ,分析作業を進めているが,令和5年度中に終えることができず,分析完了が次年度に持ち越されることになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
Web調査とそれに基づいたインタビュー調査の実施が新型コロナウイルス感染症の影響により遅れていたが,令和4年度にようやく実施することができた。Web調査については分析が終わったが,インタビュー調査についてはまだ分析が終了していない。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度中にインタビュー調査の結果の分析を終わらせる。また,Web調査・インタビュー調査の結果について学術論文にまとめる作業を行う。
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