研究課題/領域番号 |
19K03346
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 東京経済大学 (2021-2023) 和洋女子大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
寺島 瞳 東京経済大学, 全学共通教育センター, 准教授 (30455414)
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研究分担者 |
山田 圭介 東都大学, 幕張ヒューマンケア学部, 准教授 (40642921)
大久保 智紗 帝京平成大学, 臨床心理学研究科, 講師 (70637082)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | STEPPS / 境界性パーソナリティ障害 / 集団認知行動療法 / 感情調節 / 認知行動療法 / グループ療法 / 効果研究 |
研究開始時の研究の概要 |
STEPPSを感情調整の困難さを持つ患者およびBPD患者を対象に実施して,その効果を検証する。その際に,日本の文化に即した内容,適切な宿題の方法,ドロップアウト要因などについても検討を行う。その結果をもとに,STEPPSをドロップアウトの少ない,日本の文化に適した形に改良する。
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研究実績の概要 |
本研究は,医療現場において境界性パーソナリティ患者(以下BPD患者)を対象に「感情を予測する力と問題解決力のためのシステムズトレーニング(以下STEPPS)」を実施し,その効果を検証することを目的としていた。しかし,COVID-19の感染状況等を鑑みて,境界性パーソナリティ傾向を有すると考えられる大学生に対象を変更して,ランダム化比較試験を用いてSTEPPSの有効性を検証することとした。 2023年度は,昨年度に引き続き,青年におけるBPD症状の重症度を捉えるQuEST-Jを用いて,研究参加者をリクルートした。過去に大学生対象に行った調査における得点の中央値以上の者で,STEPPSの参加に同意した13名をランダムに介入群6名,待機群7名に割り付けた。介入群に対して半年間にわたって,1回2時間,全20回のSTEPPSを実施した。実施にあたっては,UMIN-CTRに登録した(UMIN0000492605)。評価尺度等は昨年度と同様である。 この結果,2022年度分と合わせて,現在24名(介入群12名,待機群12名)が参加登録済みとなった。しかし,目標参加者数52名には達しなかったため,2024年度まで期間を延長することとした。また,待機後の待機群で,参加を希望する者にZOOMによるSTEPPSを実施した。この結果を用いて,対面とZOOMで効果に違いが生じるかについても,並行して検討する予定である。 さらに,精神療法「グループで日常臨床を変える」(増刊第10号)に,STEPPSに関する紹介論文を寄稿した。また,日本心理学会でSTEPPSに関するチュートリアルワークショップを実施し,The International Society for the Study of Personality Disorders (ISSPD)では,QuEST-Jで測定したBPD症状とその他のうつ症状等との関連について,ポスター発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
医療現場での実施が困難となり,大学生対象へと計画を変更したため,当初よりも計画が大幅に遅れていた。さらに,半年間,20回という期間が学事歴と合わず,なかなか参加者が集まらないため,大学生対象の計画も遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
現状で目標対象者数の半数近くは参加登録となったため,期間を延長して,目標人数に達するまで,引き続き臨床試験を行っていく予定である。
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