研究課題/領域番号 |
19K03370
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
板橋 貴史 昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (70636943)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 発達障害 / 自閉スペクトラム症 / 注意欠如多動症 / fMRI / サブタイピング / 注意欠如・多動症 / 認知機能 / 脳機能ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
自閉スペクトラム症や注意欠如・多動症といった発達障害は、これまで異なる疾患であるとされてきましたが、同一人物に両方の症状がみられることがよく知られるようになりました。しかし、その生物学的な異同については明らかになっていません。本研究では、fMRIと認知機能課題を用いて、生物学的な側面において、両疾患の連続性・異種性を明らかにすることを目的としています。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、自閉スペクトラム症(ASD)、注意欠如多動性(ADHD)および定型発達者から、構造MRI、安静時fMRIデータ、臨床症状および認知課題データの収集・解析を行い、ASDとADHDにおける連続性・異同の検討を行なった。構造MRIデータから抽出した皮質厚に対してHYDRAと呼ばれる半教師あり学習アルゴリズムを適用し、ASD・ADHDは生物学的に異なる神経発達症であるかを検討した。更に、青年・成人感覚プロファイルを用いて感覚症状、機能的結合および両疾患の中核症状がどのように関連するかを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ASDおよびADHDは、併存率が高く、様々なレベルで共通性が報告されている。従って、脳構造、脳機能、症状および行動レベルにおいて、両疾患の異同を明らかにする事は、学術的および社会的意義があると考えられる。当初予定していた複数課題遂行中のfMRIを同一被験者から収集する事は、協力者の負担の観点から変更を余儀なくされた。脳構造においては両疾患は重複する診断であることが示唆され、更に感覚症状に関連する脳機能的結合が両疾患の中核症状(社会認知、不注意症状、多動症状)を説明することを示した。この結果は、感覚症状が両疾患において重要な要因であることを示唆しており、社会的意義があると考えられる。
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