研究課題/領域番号 |
19K03597
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分12030:数学基礎関連
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
加納 幹雄 茨城大学, 理工学研究科(工学野), 名誉教授 (20099823)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グラフの全域木 / 虹全域木 / 彩色全域木 / グラフの因子 / 幾何的全域木 / 赤点と青点上の離散幾何 / 辺着色されたグラフ / 平面上の幾何的全域木 / 多色点集合の離散幾何 / 平面上の多色点集 / 平面上の虹多角形 / すべての[1,k]-因子 / 平面上の多色点の離散幾何 |
研究開始時の研究の概要 |
辺着されたグラフにおいて、虹全域木と彩色全域木が存在するための十分条件の研究を行う。得られている結果は、辺着された完全グラフや完全2部グラフに関するものに限られており、一般のグラフにおける良い十分条件はなく、これを求める。 木からすべての葉をの除いた部分木を木の茎という。自然界においては、冬になると葉が落ちて茎になる木も多い。茎がある種の条件を満たすような全域木が存在するための十分条件を求める。 平面上に与えられた赤点の集合Rと青点の集合B上の幾何的全域木で葉の集合がBとなるものが存在するため条件を求める。この問題の他にも関連する問題があるので、それらもあわせて研究する。
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研究成果の概要 |
辺着色された2部グラフGの最小色次数が|G|/3以上でかつある補助的な条件を満たせば、Gには虹全域木(or 彩色全域木)が存在することを示した。また、辺着されたグラフHにおいて、もし隣接する2点の色次数の和が|H|以上で、かつ補助的な条件を満たせば、Hには虹全域木が存在することを示した。この他、グラフの因子について5本の論文を発表した。 平面上の幾何的全域木については、平面上に赤点の集合Rと青点の集合Bと関数f: R→ {1,2,3,…}が与えられたとき、R∪B上の無交差な幾何的全域木Tで、すべての葉は青点ですべての内点は赤点で、赤点xではある次数条件を満たすのが存在することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グラフの全域木はグラフの基本的な概念の1つであり、これまで多くの研究がされてきたが、ここでは辺着されたグラフにおける虹全域木と彩色全域について新しい結果を得た。また、グラフの因子についてもいくつかの新たな結果をえた。これらの成果はグラフ理論の内容を深め、また関連する分野への応用なども期待できる。 平面上の離散幾何で最近注目されている色の付いた点上での幾何がある。ここでは平面上に赤点と青点が与えられたとき、無交差な幾何的全域木で青点が葉となり、赤点は内点(次数2以上の点)となるようのなものについて研究した。また、関連する問題を研究した。
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