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運動論的統合モデリングによる非接触ダイバータプラズマの動的応答特性の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K03794
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分14020:核融合学関連
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

星野 一生  慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (50513222)

研究分担者 林 伸彦  国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 那珂核融合研究所 先進プラズマ研究部, グループリーダー (10354573)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 交付 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード核融合プラズマ / 非接触ダイバータプラズマ / ダイバータ / PICモデル / 原子分子過程 / 核融合 / ダイバータプラズマ / 非接触プラズマ / 運動論的統合モデリング
研究開始時の研究の概要

核融合原型炉に向けた最重要課題であるダイバータにかかる熱・粒子負荷の低減には、非接触ダイバータプラズマの形成と制御が必須である。本研究課題では、この非接触ダイバータプラズマの物理機構と動的応答特性の解明を目的とする。まず、プラズマPIC(Particle in Cell)モデルと先進的中性粒子輸送コードを用いて、ダイバータプラズマの基本的な動特性の理解を進める。その後、これらのモデルを結合した運動論的統合シミュレーションコードを開発する。開発した統合コードを用いて、非接触ダイバータプラズマの動的応答特性について総合的な理解を進め、その物理機構を明らかにする。

研究実績の概要

非接触ダイバータプラズマの動的応答特性の理解を目指し、シミュレーションモデル開発と中性粒子0次元モデルを使った解析を継続した。
プラズマを扱うPICモデルと中性粒子を扱う0次元モデルの初期的な結合は2019年度に行ったが、大幅に増加した計算時間が課題であった。この課題を解決するために、モデルの結合方法を見直した。プラズマ、中性粒子の密度変化の時定数に注意しながら、両者のタイムステップ及び情報交換の頻度を調整することで、大幅な高速化に成功した。またPICモデル単体においても、昨年度に引き続き計算コストの削減と計算精度の向上を目指し、数値スキームの改良、アルゴリズムの見直しを進めた。特に、結合計算時の計算コストのさらなる削減にはコードの並列化が不可欠であり、並列化に向けコードの再構築を進めた。
中性粒子0次元モデルを用いた解析では、これまでの解析では実験データに比べて電子密度が低いという課題があったが、これを改善するために、輸送損失モデルの改善を試みた。これまでは、閉じ込め時間を用いて中性分子の輸送損失、すなわち粒子は行きを評価していたが、ダイバータにおける水素分子の閉じ込め時間を実験データとの比較から評価することは難しい。そこで、実験もしくは2次元シミュレーションにより評価可能な排気効率に基づく粒子排気モデルを構築・実装した。このモデルにより、実験的に妥当と考えられる範囲の排気効率で電子密度を増加させることができることがわかった。次年度に、各種反応への影響を含め解析を継続し、より適切な排気効率の設定を行い、PICコードとの結合による統合シミュレーションを進める。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

モデル開発については着実に進めているものの、2020年度、2021年度のCOVID-19による活動制限および研究協力者の体調不良により、当初計画に比べⅠ年程度遅れている。そのため、本研究課題の目的である非接触ダイバータプラズマにおける運動論効果および動的応答特性の解析が十分に進められていない状況にある。

今後の研究の推進方策

モデル開発については、計画の遅れるによる変更はあるものの本研究課題の目的達成に向けた開発は完了しつつある。そこで、研究期間を1年延長し、次年度、プラズマ・中性粒子結合モデルによる詳細な解析を実施する。

報告書

(3件)
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書

研究成果

(1件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Analysis of Plasma-Neutral interaction in Detached Divertor Plasmas by Particle Simulation2019

    • 著者名/発表者名
      Y. Tsubotani, Y. Iwata, R. Tatsumi, A. Hatayama, K. Hoshino
    • 学会等名
      17th International Workshop on Plasma Edge Theory in Fusion Devices
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2022-12-28  

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