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噴火が危惧される弥陀ヶ原火山のマグマ供給系―熱水流動経路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19K03988
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分17030:地球人間圏科学関連
研究機関富山大学

研究代表者

石崎 泰男  富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (20272891)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワード弥陀ヶ原火山 / 地獄谷 / 水蒸気噴火 / モニタリング / IoTカメラ / UAV / 定点観測 / 熱水系 / マグマ供給系 / タイムラプスカメラ / マグマ溜り
研究開始時の研究の概要

弥陀ヶ原火山(富山県)の地獄谷では、過去1万年間に繰り返し水蒸気噴火が発生しており、近い将来に再び水蒸気噴火が発生することが危惧されている。次期噴火に向けた監視と防災対策をより現実的なものとするため、本課題では以下の学術調査・研究を地獄谷で実施する。(1)再噴火の準備段階が進行しつつある新大安地獄(地獄谷内にある小火口の一つ)でタイムラプスカメラを用いたモニタリングを行い、噴火の前兆現象を検出する。(2)赤外線カメラ搭載UAVによる熱観測と、水蒸気噴火が頻発し始める直前に噴出した溶岩についての物質科学的解析を基に、地下のマグマ供給系―熱水流動経路のモデルを構築する。

研究成果の概要

弥陀ヶ原火山の次期噴火の想定火口である地獄谷において、噴気孔・熱水孔の分布調査とモニタリングを行った。UAV観測により、噴気孔・熱水孔が全体として東西方向に配列していることが確認され、地下に東西性の熱水経路の存在が示唆された。IoTカメラによるリアルタイムモニタリングでは、最新の水蒸気噴火を発生させた新大安地獄(小火口)の火口壁の崩落と埋積が進行し、ガスの放出が阻害されつつあることが明らかになった。最後のマグマ噴火の噴出物についての岩石学的解析により、熱水の供給源候補であるマグマ溜りの深度が約4~12 kmと推測され、これまでに分かっている飛騨山脈下の地震波低速度領域の深度とほぼ一致した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本課題により、観光シーズンという限られた期間ではあるものの弥陀ヶ原火山の次期噴火の想定火口である地獄谷内にIoTカメラを設置し、地獄谷全域及び主要噴気帯のリアルタイムモニタリングが実施できるようになった。これにより、今後観光シーズンに地獄谷内で異常現象や噴火が発生した場合には、関係機関への速やかな情報提供が可能となった。このリアルタイムモニタリングは、今後も富山県の協力を得て継続できる見込みである。また、UAV調査で得られた噴気帯の分布に関する情報からは、熱水供給系が東西性の構造を有することが示唆されただけではなく、今後の火山活動評価や観測網施設の際に基礎資料とする。

報告書

(6件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 弥陀ヶ原火山地獄谷の火山活動モニタリング(2)2019

    • 著者名/発表者名
      山本大貴、石崎泰男
    • 学会等名
      日本火山学会2019年秋季大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] 弥陀ヶ原火山における火砕成溶岩の成因2019

    • 著者名/発表者名
      松本弥禄、石﨑泰男
    • 学会等名
      日本火山学会2019年秋季大会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2025-01-30  

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