研究課題/領域番号 |
19K04011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分17040:固体地球科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金子 隆之 東京大学, 地震研究所, 准教授 (90221887)
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研究分担者 |
安田 敦 東京大学, 地震研究所, 准教授 (70222354)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 火山 / 噴火 / 衛星 / リモートセンシング / ひまわり / 赤外画像 / 熱異常 / 噴火推移 / 西之島 / ひまわり8号 / ALOS-2 / 噴出率 / 噴出的噴火 / しきさい / GCOM-C / SGLI / 溶岩流 / 火口湖 / ブルカノ噴火 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は噴火推移を熱異常の時間変化によりパターンとして捉え,それを基として,以下の検討を進める:(1) 長時間スケールの変動を基にした "典型的な活動"における噴火推移の特徴抽出, (2) 噴火開始・活動様式変化の前兆となる熱異常の抽出,(3) 噴火プロセスを反映した短時間スケールの熱異常変化の検討,(4) 熱異常と溶岩噴出率の関係に関する検討.本研究では,熱異常の時間変化の観測には10分毎という高頻度観測が可能なひまわり8号赤外画像を用い,これに高分解能画像等を組合せて噴火推移の解析を行う.この結果を基に,短時間スケールの変動や前兆現象等を含めた新しい視点から噴火推移を包括的に整理する.
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研究成果の概要 |
衛星赤外画像の熱異常の時間変化パターンに基づいて,最近アジア太平洋域で発生した噴火の解析を行い,それぞれの噴火推移の特徴抽出や相互の比較分析を進めた.具体的項目として,1) ひまわり8号の熱異常の時間変化と高分解能画像の組合せによる西之島2017年活動の噴火推移の推定,2) GCOM-C SGLI画像の特性を利用した火山活動の観測,3) ひまわり8号の熱異常観測に基づくリアルタイム噴出率推定方法の開発,4) 多種衛星の複合的観測に基づく西之島2019-2020年活動の解析,5) 2018年新燃岳活動と2019年ベズィミアニ活動の噴火推移の比較分析等を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
噴火推移は,火山下のマグマ供給系や火道浅部でのプロセスが地表現象として表れたものである.従って,この全像をシステムとして理解するには,地下でのプロセスと地表現象との関係を包括的に解明する必要があり,この関係を制約する上で,地表現象である噴火推移の多様性・共通性・規則性を知ることが重要となる.本研究は,最新の衛星観測技術を用いて多数の火山を観測することにより,多くの噴火活動の全推移を短期的・微小な変動も含め捉えることを実現した.さらに,推移の共通性や活動変化の予兆シグナル等を洗い出し,原因となるメカニズムを含めて整理を進めた.これらの情報は噴火予測を行う上でも有用な情報となる.
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