研究課題/領域番号 |
19K04085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分18010:材料力学および機械材料関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
趙 旭 秋田大学, 理工学研究科, 講師 (20650790)
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研究分担者 |
山口 誠 秋田大学, 理工学研究科, 准教授 (90329863)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ナノコイル / ナノファイバ / 形状制御 / 表面増強ラマン散乱 / 透明ヒーター / 電場増強 / 形状異方性 / プラズマ処理 / ナノ構造体 / 金属ナノコイル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、3年計画により、銀(Ag)ナノコイル形状形成の駆動源である不整合ひずみエネルギーの解放に着目し、その制御によるナノコイルの形状制御の達成を推進する。また、ナノコイルの形状諸元がコイルネットワークの機械・電気・光学特性に及ぼす影響を調査する。さらに、Agナノコイルの形状効果(可撓性と伸縮性)および材質効果(高電気伝導性)を生かして、高伸縮性透明ヒーターおよび表面増強ラマン散乱への応用を図る。
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研究成果の概要 |
本研究は、独自開発した金属ナノコイルの創製方法に基づき、銀ナノコイルの形状制御に成功した。従来の3次元ナノ構造体の複雑な形状および創製過程に起因する形状制御が困難である問題を打開し、形状制御の基盤技術を確立した。また、銀ナノコイルの形状効果と材質効果を活かして、高伸縮性透明ヒーターおよび表面増強ラマン散乱基板に応用し、ナノコイルの形状変化が機械・電気・光学特性に及ぼす影響を解明した。なお、独自の銀塩化物の還元メカニズムを見出し、高アスペクト比を有する銀ナノファイバの迅速創製法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、独自開発した金属ナノコイルの創製方法に基づき、「ナノ」と「コイル」創製を両立したうえで、さらにコイルの形状制御をできた。金属ナノコイルの形状制御の基盤技術を確立し、ナノテクノロジーの研究に貢献した。また、銀ナノコイルの高伸縮性透明ヒーターおよび表面増強ラマン散乱基板への応用は、新たな機能性材料の創出および高感度物性分析法の開発に貢献した。
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