研究課題/領域番号 |
19K04334
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
村野 公俊 東海大学, 工学部, 教授 (60366078)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 近傍界ノイズ抑制素子 / 近傍電磁界 / 電磁干渉 / 差動伝送線路 / 多線条線路理論 / プリント回路基板 / 電磁環境 |
研究開始時の研究の概要 |
電気・電子機器が強い電磁界にさらされると,機器内部の電子回路に不要な電流が誘導され,これが機器の誤動作を引き起こす原因となる.外部から印加される不要な電磁波に対して電気・電子機器が誤動作を起こさないよう,十分な耐性をもたせるためには,電気・電子機器を外部電磁界から遮蔽するとともに,電子回路上に発生した不要な誘導電流の伝播を抑制することが有効である.本研究では,不要な電流を抑制するための「近傍界ノイズ抑制素子」の最適な設計手法を確立するとともに,その実用化を目指している.
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研究成果の概要 |
電気・電子機器が不要な電磁界に曝されると,機器内部のプリント回路基板上に配置されたプリント配線や伝送線路に不要な電流(電磁ノイズ)が誘導され,これが,機器の誤動作を引き起こす原因となる.機器の誤動作を抑制するためには,伝送線路を伝搬する不要な電磁ノイズの伝搬を抑制することが有効である. 本研究では,プリント配線や伝送線路を伝搬する電磁ノイズを抑制する部品として提案されている「近傍界ノイズ抑制素子」の実用化を目指して,同抑制素子の差動伝送線路への適用,ならびに,同抑制素子の装荷方法(立体配置)について検討を行い,そのノイズ抑制効果について明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スマートフォンなどの携帯情報端末の普及に伴い,身近な生活空間における電磁環境は複雑化している.複雑な電磁環境に置かれた電気・電子機器内部の電子回路には,不要な電流(電磁ノイズ)が誘導され,誤動作を引き起こす原因となる.電子回路を外部電磁界から完全に遮蔽できない場合,電子回路上に誘導された電磁ノイズを抑制することが,電気・電子機器の誤動作を防ぐ手段として有効である. 近傍界ノイズ抑制素子は,能動素子を利用することによってノイズ抑制特性を制御することができるため,その実用化を図ることは,刻々と変化する外部電磁界に自律的に対応できる誤動作を起こしにくい電気・電子機器の実現に寄与するものと考えられる.
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