研究課題/領域番号 |
19K04388
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
|
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
韓 承鎬 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (10400714)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | 無線通信システム / 高無線周波数利用効率 / 完全相補系列系 / 低複雑度等価器 / Turbo符号 / 無線通信方式 / CDMA / OFDM / Z-CCC-CDMA / Concatenative CCC / ワンタップ等化器 / 無線周波数資源高度利用技術 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、 IoT などの無線通信分野での実用のために、低複雑度で革新的な無線周波数利用効率を実現できるZ接続可能な完全相補系列系(Z-CCC)を用いたCDMA(Z-CCC-CDMA)移動通信システムの周辺技術を開発することである。 具体的には、干渉がある信号から情報を復元する為の低複雑度通信路等化技術、誤った情報を訂正する為の誤り訂正符号の適応法及び高速移動通信環境で生じるドップラー周波数偏移の影響の除去技術の確立を目標とし、爆発的に増えつつあるIoTなどの低複雑度無線通信システムに対する需要に対応できる要素技術を提供することである。
|
研究成果の概要 |
本研究では、無線周波数資源の利用効率を飛躍的に高められる完全相補系列系に基づいたCDMA通信システムに対して、反射波によるマルチパスやフェージングの影響を受けた受信信号から、低複雑度で送信された情報を復元するための等化器について研究した。 研究の結果、各パスの信号を分離し、その送信エネルギーを有効に利用することで、パスの数が多いほどフェージングに頑丈な線形等価器を開発した上に、受信された情報から誤った部分を訂正する新たな誤り訂正符号を開発し、同じエネルギーで送信された情報が誤る確率をおよそ1/100に低減した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、携帯電話や無線LAN等の急速な普及と超高速無線通信への需要の増加に伴い、無線周波数資源の枯渇問題が深刻化し、無線周波数資源は世界で最も貴重な資源となっている。その故に、無線周波数資源の有効利用技術は世界中から切実に求められており、情報通信分野で解決すべき最優先課題となっている。 本研究では、無線周波数資源の利用効率を飛躍的に高められる完全相補系列系に基づいたCDMA通信システムに対して、低複雑度で情報を復元できる受信機を開発し、ますます熾烈化されている情報通信技術の開発開発競争においての日本の優位性に貢献した。また、新しい高性能な誤り訂正符号を提案し、学術的に貢献した。
|