研究課題/領域番号 |
19K04397
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 玉川大学 |
研究代表者 |
二見 史生 玉川大学, 量子情報科学研究所, 教授 (20417695)
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研究分担者 |
谷澤 健 玉川大学, 量子情報科学研究所, 准教授 (10709489)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | セキュア通信 / 光無線通信 / 物理暗号 / 光無線 / 超多値変調 |
研究開始時の研究の概要 |
様々な個人情報や秘密情報が通信される今日のネットでは、高い安全性が求められている。ネットを構成する通信方式は、光ファイバ通信や電波無線通信などあり、全ての通信方式でセキュリティが重要になる。通信方式の一つに、電波の代わりに赤外線を空間伝搬させ通信する光無線通信がある。本研究では、この光無線通信の安全性を向上する暗号通信の研究を実施する。
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研究成果の概要 |
本研究では、高い安全性、低遅延性やプロトコル無依存動作を特徴とする光無線通信の実現を目的に、物理暗号を用いたセキュア光無線通信方式を新たに提案し、その特性評価に取り組んだ。物理暗号に雑音を利用し、通信データの高い安全性と低遅延性を実現でき、同時に、光のまま空間と光ファイバを相互変換することにより通信データのプロトコル無依存性を達成した。更に、本方式の暗号鍵更新への応用も実証し、当初計画を越える成果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、物理現象を用いた物理暗号を利用して光無線通信の安全性を高めるセキュア光無線通信方式を提案し、実証した。本方式は、空間通信の安全性を高められる上に、通信で生じる遅延時間が小さく、様々な変調方式の信号を扱うことができる特長があり、将来的には安全な通信手段としての日常的な利用が期待される。物理暗号を空間通信に応用する研究は、比較的新しい研究領域であり、新領域の研究分野の開拓やその発展に貢献するものと考えられる。
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