研究課題/領域番号 |
19K04405
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
沖 一雄 京都先端科学大学, 工学部, 教授 (50292628)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | リモートセンシング / 土壌の塩害化 / フィールドサーバー / フィールドサーバ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では衛星データにより、土壌劣化地域を抽出し、劣化の特徴に基づき乾燥型、塩害化型、潅水害型に分類する。また、劣化の程度を定量的に把握できるようにし、従来手法に比べ、より初期段階の劣化の検知を可能にすることを技術的達成目標とする。具体的には、電気伝導度EC値が2500mS/m以下の塩害化地域を検出する。さらに、現地での耕作者とその指導を行う農業政策関連機関を含めた利活用体制を構築する。
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研究実績の概要 |
本研究では衛星データにより、土壌劣化地域を抽出し、劣化の特徴に基づき乾燥型、塩害化型、潅水害型に分類する。また、劣化の程度を定量的に把握できるようにし、従来手法に比べ、より初期段階の劣化の検知を可能にすることを技術的達成目標とする。具体的には、電気伝導度EC値が2500mS/m以下の塩害化地域を検出する。さらに、現地での耕作者とその指導を行う農業政策関連機関を含めた利活用体制を構築する。 本年度は、昨年度同様、今までに地上で観測されたデータを基に、土壌情報を可視・近赤外域のマルチスペクトルセンサと熱赤外センサ搭載のドローン及び衛星データとを組み合わせ、土壌水分量及び土壌塩分濃度の定量的推定手法の開発を実施した。また7月と12月に現地研究者と共に現地調査を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
開発しているリモートセンシングによる対象地域の土壌水分量及び土壌塩分濃度の定量的推定手法を検証するための現地観測のデータがコロナの影響により不十分であった。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通り、広域な農場を対象とし、可視・近赤外域のマルチスペクトルセンサと熱赤外センサ搭載の衛星データから土壌水分量及び土壌塩分濃度の定量的推定を達成するた めに、衛星観測と同時にセンサロボットが無線で相互に通信するフィールドサーバセンサネット技術からの土壌水分情報と現地観測情報を融合し高精度な広域土 壌劣化情報を抽出する手法の開発を実施する。特に、土壌水分センサを備え付け、地温の変化、気温・湿度・降水量・日射量等の気象変化の圃場地表面の状況を 継続的にモニタリングする。その際、季節変化における土壌水分と地温の変化との関係を詳細に追跡し、農場全体の土壌水分の挙動を明らかにする。また、現地 土壌の調査(土壌の種類、乾燥密度、EC等)を実施し、土壌を採取し、観測データを解析する上で必要となる土壌パラメータを室内実 験で実測する。 さらに、土壌サンプングに同期してUAV(無人飛行体)にマルチスペクトルセンサや熱赤外センサを搭載し、疑似的なLandsatデータを作成し、土壌水分量及び土 壌塩分濃度の定量的推定に用いる計画である。
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