研究課題/領域番号 |
19K04507
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21060:電子デバイスおよび電子機器関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
齊藤 一幸 千葉大学, フロンティア医工学センター, 准教授 (80334168)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | マイクロ波 / エネルギーデバイス / ロボット手術 / 加熱領域 / 高周波電流 / 温度上昇 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の外科手術で多用されるエネルギーデバイスは,エネルギー源は異なるものの,いずれも短時間で生体組織を高温に加熱し,切開,止血,吻合などを行うものである。さらに,これらの行為を単体で行うだけでなく,切開と止血を同時に行うといったようなことも可能であるため,現在では,外科手術になくてはならないデバイスである。しかしながら,これらのデバイスには解決すべき問題も存在する。そこで近年では,より安全性の高いマイクロ波をエネルギー源とした手術デバイスも登場している。そこで本研究では,近年盛んにおこなわれるようになったロボット手術に適用可能な超小型のマイクロ波エネルギーデバイスを開発することを目的とする。
|
研究成果の概要 |
今日の外科手術では,従来の開腹手術のみならず,腹腔鏡手術や内視鏡的手術,さらには,手術ロボットによる高精細手術(以下,ロボット手術)といった低侵襲な手技が広く行われている。これらの手術では,生体組織の切開や止血を同時に行うことができるエネルギーデバイスが多用されており,この代表格が電気メスである。ところが,電気メスによる処置時には大量の煙が生じるといったような解決が難しい問題もある。そこで本研究では,使用時に煙を発生させずクリーンな処置を実現でき,かつ,安全性が高いマイクロ波による外科処置デバイスに着目し,ロボット手術に対応する微細なマイクロ波エネルギーデバイスを開発した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで,マイクロ波を含む電磁界の生体作用に関する研究では,体外より電磁界を作用させた場合の研究が広く行われている。一方,本研究で行った体内に電磁波源が位置した場合や電磁波源が体表に接触している場合の生体内外での電磁波の挙動を解析するということはあまり行われておらず,本研究の成果は貴重なデータになり得る。 一方,現在,外科手術に用いられるエネルギーデバイスにおいては,機器に関する工学的な特性解析はあまり行われていない。外科手術の現場では,常に,使い勝手のよい優れたデバイスが求められているため,本研究で開発したデバイスが実現できれば,より高品質なロボット手術が実現できると期待できる。
|