研究課題/領域番号 |
19K04550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
小林 孝一 岐阜大学, 工学部, 教授 (20283624)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 補修 / コンクリート / けい酸塩 / 表面含浸材 / ひび割れ / けい酸塩系表面含浸材 / スケーリング / ひび割れ閉塞 / 反応補助材 / 施工管理 / 撥水性付与 / 透水量抑制 / 塩化物イオン浸透深さ抑制 / 撥水材 / 雨掛かり / 塩害 / 凍害 / 構造物 |
研究開始時の研究の概要 |
補助材を併用することによって多機能化した,けい酸塩系表面含浸工法を開発・確立する.本工法の特徴は,従来のけい酸塩の「数値化できない予防保全効果」のみにとどまらず,「設計上も照査可能な鉄筋防食性能と耐凍害性能」を有することであり,本研究では母材コンクリートの品質を考慮することによって,含浸材による耐久性向上効果を定量化し,表面被覆等の他の補修工法と比較して圧倒的に施工が容易で経済的な補修工法を確立する. 実験室レベルの検討結果を踏まえて,実構造物に試施工を行い,さらにその結果をフィードバックして上記の設計・施工手法を改良し,技術の社会実装を目指す.
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研究成果の概要 |
コンクリート構造物の補修工法の一つである,けい酸塩系表面含浸材のさらなる効果向上を目指して,検討を実施した.その結果,CNF(セルロースナノファイバー)を混合したけい酸塩は高粘度の液体となり,幅0.2から0.6mmのクラックでは,CNF液を混合したけい酸塩の塗布を繰り返すことで閉塞がみられた.シラン系撥水剤を混和したけい酸塩系表面含浸材は,けい酸塩による改質層が形成されるまでの間,撥水作用により表層を保護する.撥水型けい酸塩の方が,4ヶ月半経過後に表層部にアルカリ金属イオンが多く残っている傾向がみられた. また,無色透明のけい酸塩系表面含浸材の施工管理に有効な塗布量確認シールを開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
けい酸塩系表面含浸材に,添加剤や反応補助剤としてさまざまな材料を混和することによって,機能や性能の向上を達成することができた.特に,実構造物への施工や曝露試験も実施することによって,求める機能を明らかにした上で,適切なけい酸塩系表面含浸材を選択することを可能とし,さらにその効果を実証することができた.
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