研究課題/領域番号 |
19K04557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
佐々木 謙二 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (20575394)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | コンクリート / 空隙構造 / 連続性 / 物質移動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,コンクリートの劣化に対する抵抗性を支配する物質移動現象を高精度に予測する手法の構築を目指し,水,気体,イオンの移動経路となる「空隙構造の“連続性”」を定量評価することを目指すものである.「空隙構造の連続性」や表面とつながった貫通連続空隙が存在しなくなる「物質移動限界深さ」に及ぼす材料・配合・養生の影響を明らかにし,「空隙構造の連続性」と「物質移動限界深さ」を考慮した物質移動推定手法を構築する.
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研究成果の概要 |
本研究は,コンクリートの劣化に対する抵抗性を支配する物質移動現象を高精度に予測する手法の構築を目指し,水,気体,イオンの移動経路となる「空隙構造の“連続性”」を定量評価することを目指したものである.材料・配合・養生の異なるセメント系硬化体に対して,飽水状態の試験体を一次元的に乾燥させ,乾燥後の深さ方向の水分残存量分布を測定して,空隙構造の連続性を評価したところ,水結合材比が小さくなるほど,混和材の置換率が大きくなるほど,空隙構造の連続性は低下し,また物質移動限界深さが小さくなることを明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は,コンクリートの劣化に対する抵抗性を大きく左右する物質移動性状を対象として,その移動経路となる空隙構造を貫通・連続性の観点から評価し,物質移動に及ぼす影響を詳細に検討することによって,物質移動予測の高精度化に繋がることである.さらに,コンクリート構造物の高耐久化や耐久性確保対策の合理化につながるものと期待され,過酷な塩害環境下や,放射性廃棄物の地層処分に用いるコンクリート等の高い安定性が求められるコンクリートの開発にも応用ができると考えられる.
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