研究課題/領域番号 |
19K04606
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22030:地盤工学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
藤川 拓朗 福岡大学, 工学部, 助教 (20609606)
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研究分担者 |
肴倉 宏史 国立研究開発法人国立環境研究所, 資源循環・廃棄物研究センター, 室長 (70331973)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 土壌汚染 / 環境安全性評価 / 重金属 / 上向流カラム通水試験 / 地下水 / 移流分散 / 液固比バッチ試験 / 溶出挙動 / 移流分散解析 / 環境影響評価 / 溶出試験 / 内部拡散 / 締固めエネルギー / 土壌環境基準 / 自然由来重金属含有土壌 / カラム試験 / 重金属等 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではカラム通水試験による汚染土壌の環境影響評価判定手法を提示することを最終目的とし、ISOで許容された試験範囲の影響の確認、汚染物質の溶出挙動データの蓄積、および、実環境条件に設定した場合の汚染物質挙動を再現できるモデルの構築を行う。 特に、ISOで許容された試験範囲の影響の確認においては、試験結果に影響を及ぼすと考えられる種々の影響因子に着目し、その影響範囲を明らかにする。また、汚染物質挙動の再現モデルについては、新たな解析手法の提案を行い、実環境における汚染物質挙動モデルへと展開していく予定である。
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研究成果の概要 |
上向流カラム通水試験を汚染土壌等の環境影響評価手法として実務で活用していくため、カラム試験の現状と課題点を整理し、課題点の解決に向けた実験的検討を行った。具体的には、溶媒の通水速度の影響範囲、塊状試料の取り扱いと解砕粒径が試験結果に与える影響、カラム容器への試料充てん密度の違いが試験結果に与える影響とその適用範囲について検討を行った。また、実環境条件における汚染物質の溶出挙動を再現できるモデルの構築として、液固比バッチ試験から取得するパラメータを用いた新たな移流分散解析手法と、内部拡散を考慮した溶出挙動モデルを提案し、カラム試験の試験時間の短縮化や溶出挙動を予測できることを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
土壌汚染の判定や対策費用の負担など種々の問題が顕在化しているため、環境安全性の評価を適切に行うことが求められる社会的背景の中、上向流カラム通水試験は、これらの打開策の1つのツールとなり得ることを実験的に明らかとした。さらに、実現象を考慮した新たな解析モデルの提案は、試験時間の短縮化や溶出挙動を簡易的に予測できる点において学術的意義は大きいと考えられる。また、上向流カラム通水試験は、土壌汚染の判定のみならず、種々のリサイクル材料を地盤材料として有効利用した際の環境影響評価手法にも適用できることから、循環型社会形成の構築を目指した新しい研究分野への波及効果にも十分な期待が持てる。
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