研究課題/領域番号 |
19K04634
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
富山 和也 北見工業大学, 工学部, 准教授 (70589580)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ハンドル型電動車椅子 / パーソナルモビリティ / 歩行空間 / 三次元計測 / 路面凹凸 / 乗り心地 / 歩道路面 / ドライビングシミュレータ / 利用者評価 / 車両振動 / 路面テクスチャ / ハンドル型電動車いす / 路面性状 / 地上型レーザースキャナー / GNSS / シニアカー / 走行路面 / 歩道 / ラフネス / テクスチャ / 路面評価 |
研究開始時の研究の概要 |
近年,シニアカーに代表されるハンドル型電動車椅子が,高齢者や障がい者の移動負担を軽減するための歩行補助用具として注目されている.一方,社会基盤の老朽化に伴い,路面凹凸に起因するハンドル型電動車椅子の乗り心地は低下することが懸念される.しかし,既存の歩道路面評価は車椅子や歩行者を対象としたものが主であり,誰もが安心して利用できる歩行空間の形成には,ハンドル型電動車椅子の乗り心地を考慮した評価が必要である.そこで本研究は,ハンドル型電動車椅子の乗り心地に関係する路面特性を明らかにし,路面凹凸を測定し把握する「点検」と点検結果に対する「診断」を一体化した,歩道路面の評価システムの開発を目指す.
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研究成果の概要 |
近年,シニアカーに代表されるハンドル型電動車椅子が,高齢者や障がい者の移動負担を軽減するための歩行補助用具として注目されており,誰もが安心して利用できる歩行空間の形成には,ハンドル型電動車椅子に着目した新たな路面評価手法が必要である.本研究では,歩行空間における利用者動線の面的な広がりを考慮し,歩道においても運用可能な三次元計測システムを構築し,歩道路面における特異な路面状況をウェーブレット変換により合理的に点検する方法を開発した.また,目視や歩行では把握できない路面凹凸について,ハンドル型電動車椅子の振動特性に基づき診断することで,走行時の乗り心地に及ぼす影響を明らかにすることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今後の超高齢化社会において,ハンドル型電動車椅子を含むパーソナルモビリティの利用が重要な役割を果たすことが想定される.本研究成果は,移動形態の多様な歩行空間において,点検および診断を一体化した路面評価の新機軸となるものである.特に,情報通信技術を活用したi-Constructionの推進に伴い三次元計測が普及する昨今,歩道利用者の移動経路を考慮し面的に路面の維持修繕範囲を明確にすることは,高齢者や障がい者を含む誰もが,少ない労力で安心して快適に移動できるための社会基盤整備に貢献するものと期待できる.
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