研究課題/領域番号 |
19K04644
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
鹿田 正昭 金沢工業大学, 工学部, 教授 (50121249)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 地上型レーザスキャナ / BLK360 / 点群データ / 準天頂衛星 / 衛星画像・位置情報 / 高精度地形データ / 見当識障害者 / はいかい事故防止 / 衛星画像 / 最小二乗平面 / レベルクォーター / 傾斜角 / CloudCompare / 標高 / 評定点 / 3次元レーザ測量 / 衛星測位 / 数値地形情報 / i-construction |
研究開始時の研究の概要 |
「衛星測位」および「3次元レーザ測量」はそれぞれの得意分野での利活用は進んでいるが、当該分野を融合すれば微細地形を反映した高精度地形情報(例えば、凸凹の5cm以内の地形や出来形管理図など)を安価で迅速に作成することが可能である。特に、平成30年11月1日に4機体制で正式に運用が開始された日本版GPSである「みちびき」を利活用することによりさらに高精度な地形情報を得ることが可能と思われる。 本研究は、技術的には確立され、それぞれの分野でデータ取得が行われている「衛星測位」と「3次元レーザ点群データ」を融合した高精度地形情報を作成しi-Constractionの新たな活用分野を開拓するものである。
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研究成果の概要 |
研究は2テーマに分けて実施した。①地上型レーザの基本特性を明らかにするための基礎的な解析、②準天頂衛星を用いた高精度地形データの作成と高精度位置情報の取得である。①の応用実験として消波ブロック模型を用いた実験を実施した。消波ブロックと点群数との関係について検討した結果、地上レーザの特性と観測時の問題点について明らかになった。 ①と②の応用として、見当識障害者(認知症患者)の「はいかい」による行方不明や事故被害を防止する方法を提案した。準天頂衛星を含む衛星データによる高精度位置情報とレーザ計測による高精度地形データを融合することにより、見当識障害者が徘徊により失踪した場合の捜索に寄与できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
レーザデータ、衛星データ、地形データなど空間情報工学分野における夫々の技術は単独で用いられることが多い。本研究は高精度な位置情報が取得できる「みちびき」データと、地上型レーザ計測によって得られる高精度地形情報データを融合することにより、空間情報技術の新しい応用分野について検討することにある。最初に、地上レーザの観測特性を把握するため、2種類のモデル実験(平面的な対象物の観測特性と立体構造物の三次元特性)を実施した。 これらの結果を踏まえ、近年、国内でも大きな問題となりつつある見当識障害者(認知症患者)の「はいかい」による行方不明や事故被害の防止に対して空間情報工学を利用する方法を提案した。
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