研究課題/領域番号 |
19K04651
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
佐藤 仁美 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任准教授 (00509193)
|
研究分担者 |
三輪 富生 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 准教授 (60422763)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 自動運転 / モビリティサービス / サービスレベル / 自動運転車 / 幸福度 / 交通サービス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,都市規模に応じた自動運転車を含む交通システムの検討とその評価を行うことを目的としている.都市部や中山間地等を対象とし,自動運転の利用方法を整理し,どの移動が自動運転に代わり,誘発交通がどれくらい発生するのか,それによって生活満足度はどう変わるのかをアンケート調査データを用いて分析する.評価軸として,アクセシビリティ等の利便性やCO2排出量といった環境性だけではなく,幸福感やwell-being等も用いる.
|
研究成果の概要 |
本研究では,自動運転車両の受容性や望ましいサービスレベルについて分析を行った.自動運転車両の受容性では,自動運転車両に対するイメージが受容性に及ぼす影響について分析を行い,先進性は自動運転の魅力を増す一方で,先進的なものは複雑で扱いにくいと感じるため購入や利用意向が下がることなどを定量的に明らかにした.自動運転サービスに関しては,オールドニュータウンと戸建が多い住宅地の2地区を対象に分析を行ったところ,相乗りを可能にすることにより,待ち時間などが大幅に改善されること,電気自動車を用いることで,二酸化炭素排出量を40-50%減らせることが明らかとなった.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で実施した,自動運転車に対するイメージと受容性の関係については,イメージと受容性との関係を定量的に示しており,受容性を向上するための情報提供の方法について示唆を与えるものであり,実務的に意義のある研究である.また,自動運転サービスの望ましいサービスレベルに関する分析では,ゆっくり自動運転や電気自動車といった,より安全でより環境負荷の少ない車両を対象にした研究はこれまでなく新規性があり,構築したシミュレータは,他の地域でも利用可能な汎用的なものであるため社会的にも意義がある研究である.
|