研究課題/領域番号 |
19K04669
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
仁木 将人 東海大学, 海洋学部, 教授 (30408033)
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研究分担者 |
加藤 茂 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40303911)
田中 昭彦 東海大学, 清水教養教育センター, 准教授 (00758005)
丹 佑之 東海大学, 清水教養教育センター, 講師 (90770909)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 干潟 / UAV / スペクトルカメラ / リモートセンシング / 底生珪藻 / ドローン / 干潟のリモートセンシング / 干潟の物質循環 |
研究開始時の研究の概要 |
干潟の持つ生態系サービスの一つに水質の浄化や炭素の固定、熱循環の緩和といった調整 サービスがある。その能力を正確に見積もるためには、これまで考慮されてこなかったミクロスケールの環境勾配を生み出す微地形を捉え評価する必要がある。そこで本研究では、干潟における面的な観測を可能とする、事を目的に、マルチコプターと多波長イメージ分光器を活用したリモートセンシング機器を開発し、それから得られた熱環境やクロロフィル量の観測結果をネットワーク型RTK-GNSS測量を組み合わせた詳細地図の上にマップ化することで、微地形の熱環境や微細藻類の分布への影響を検討する新たな観測手法の有効性を検討する。
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研究成果の概要 |
干潟は、生物の住みかとなるばかりでなく、水質浄化や環境調節の役割を果たす重要な空間である。こうした干潟での観測は、広域な空間を短い干出時に素早く行う必要があるため、困難を極める。本研究課題では、短時間で広域な干潟の観測を実現すべく、波長別の撮影が可能な特殊なカメラ(スペクトルカメラ)を搭載したマルチコプターを活用し、干潟表面の植物量の指標であるクロロフィルa量を計測しマップ化する観測手法の検証を行った。干潟の乾燥状況、基質のサイズ、当日の気象状況などに影響を受けるものの、マップ化が行えることが確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
干潟は、水質の浄化機能や炭素の貯留による気候変動の緩和といった環境調整の役割が期待されているが、都市部の沿岸では埋立てによりその面積が減少している。干潟のそうした価値を最大限評価するためには、広域的な干潟を短時間で正確に計測する新たな技術の導入が不可欠である。本研究では、近年しばしば使用されるようになったマルチコプターとスペクトルカメラの干潟表面での植物量観測への適用を行い、計測手法を確立した。本成果によって、干潟における観測や価値評価手法での精度が向上し、干潟の保全に繋がると期待される。
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