研究課題/領域番号 |
19K04738
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
高瀬 幸造 東京理科大学, 理工学部建築学科, 講師 (20739148)
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研究分担者 |
川島 範久 明治大学, 理工学部, 専任講師 (70738533)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ナッジ / 自然採光 / 昼光利用 / 通風 / 環境調整行動 / 温熱環境 / 光環境 / オフィス / 換気 / 通知方法 / 加湿 / 空気質 / 省エネ行動 / エネルギー / シミュレーション / CFD / 実測 / 省エネルギー / 環境行動 / パッシブ |
研究開始時の研究の概要 |
建物において通風や昼光利用などの自然エネルギーを最大限活用するパッシブ手法は、省エネルギー性のみならず、居住者・利用者の心身の健康性にも大きく影響を与えるため、広く採用されている。しかし、実際に建設された建物において、設計者の意図通りに運用されるか否かは、建物内での人間の過ごし方によるところが大きい。そこで本研究では、快適性・省エネ性・満足度向上が期待される室内環境調整行動を促すために必要な情報を、室内環境シミュレーションや計測によって整理する。これらの知見に基づき、適切な環境調整行動を通知(Nudge, ナッジ)するシステムを開発し、その導入効果を実建物において検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では、建物利用者にとって実施負担度が少ないながらも快適性・省エネ性・満足度向上が期待される室内環境調整行動を促すための情報を整理し、適切な環境調整行動を通知(Nudge, ナッジ)するシステムを開発した。実オフィスを対象としたシミュレーション結果に基づいてシステムを構築し、昼光導入のための窓付属部材の操作を促した際の効果を検証した。執務者からは室内の明るさや開放感・眺望性の向上を感じたとの申告があり、反応はおおむね良好だった。また、照明電力の削減効果が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的に脱炭素社会への移行が急務となっている中、建築分野における温室効果ガスの削減目標は特に高いハードルが課せられている。こうした社会的背景により、建築外皮性能の向上や設備システムの高効率化といったハード面からの省エネルギー化は当然として、建物の利用者が建物や設備の特徴を理解して使いこなすことによるソフト面からの省エネルギー化にも取り組む必要がある。本研究成果は建物利用者に対して、外部環境の変化に応じて適切な運用方法をわかりやすく示して、快適性向上や省エネルギー化に寄与する取り組みとして有用な知見が得られたと考えられる。
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