研究課題/領域番号 |
19K04893
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鬼頭 朋見 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (50636107)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | サプライチェーン / ポートフォリオ / 多角化戦略 / ネットワーク科学 / 実データ / 競争戦略 / ネットワーク / 創発 / モデリング / 多角化 / 戦略 / 時系列データ / 自動車産業 / 創発原理 / サプライネットワーク / 集中戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、複雑な企業間サプライネットワーク構造の創発原理を、企業の多角化・集中戦略および企業間の相互依存性に着目して追究する。そのためにまず、さまざまな情報源から包括的な時系列データを収集・整理・分析し、企業のポートフォリオと取引関係の多角化・集中戦略を統合的に測る指標を立案する。その上で企業戦略間の相互関係をモデル化し、複雑ネットワーク解析と数理ネットワークシミュレーションによる検証をおこなう。
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研究成果の概要 |
製造業を取り巻く環境が不確実性・複雑性を増す中,企業は何を造り誰と取引するかの戦略的意思決定を,適応的に行う必要がある.また,サプライネットワーク全体としても,高い頑健性・効率性が求められる.しかし,サプライネットワーク構造の特徴が多様な企業戦略と相互依存関係からいかに創発するか,というボトムアップ的原理は,未だ十分に研究されていない.また,ポートフォリオと取引先の多角化戦略を統合的に測る指標や,他企業の戦略を考慮した適応戦略の評価指標も確立されていない.本研究ではこれらの指標を提案した上で,企業の多角化戦略の多様性と相互依存性から,サプライネットワークの全体構造が創発する原理を追究した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,データ科学と複雑ネットワーク科学に依拠したアプローチによる新たな指標提案を行う.さらに,企業戦略とサプライネットワークのモデル化という,学術的にも実務的にも非常に重要な2つの課題領域を,複雑創発システム論の展開や,ネットワーク理論・シミュレーションといった新たな方法論によってつなぎ,学術的パラダイムを拓くことを目指す. 本目的が達成されれば,複雑な社会システムへの理解がより深化し,サプライネットワークや企業戦略の研究発展に大きく寄与する.また実務的にも,企業の戦略決定支援や企業群全体のレジリエンス評価,脆弱箇所の特定等のための知見提供につながるので,産業的インパクトが非常に高い.
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