研究課題/領域番号 |
19K04936
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
川口 寿裕 関西大学, 社会安全学部, 教授 (80234045)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 群集事故 / 歩行者シミュレーション / 歩行者行動モデル / 視点追跡 / 数値シミュレーション / 歩行者モデル / 歩行位置 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は新しい歩行者行動モデルを提案し,歩行者挙動を高精度に予測できる歩行者シミュレーションの計算コードを開発することを目的とする.目的達成のために,行動心理学分野の研究成果に基づいた理論的アプローチと実験的アプローチを融合させる.実験的アプロ ーチは微視的計測と巨視的計測の2つの手法で行う.微視的計測によるデータは理論的アプローチと連携され,新しい歩行者モデル提案のために用いられる.巨視的計測によるデータは提案されたモデルによるシミュレーション結果を検証するために用いられる.本研究の成果は群集事故の原因究明や再発防止に寄与し,さらには安全で快適な歩行者空間の提案につながることが期待できる.
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研究成果の概要 |
歩行者行動モデルを改良することで、歩行者シミュレーションの高精度化を目指した。このため、遠方からのビデオ撮影による巨視的計測とアイトラッカーを用いた視線追跡による微視的計測の両手法によるデータ収集を行った。通路上の歩行位置、障害物の回避方向、歩道上の自転車・歩行者混在時の挙動について計測を実施した。計測データをもとに、力学ベース歩行者モデルのパラメータを決定し、歩行者行動モデルの高精度化に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歩行者行動モデルを高精度化することで、階段やエスカレータ、非常口などの最適配置に歩行者シミュレーションを活用することができる。このことは、安心・安全な歩行者空間の設計に寄与できるものと期待される。特に本シミュレーション手法は力学ベースのモデルを用いているため、高密度な群集流にも適用できる。つまり、地震・火災等の発生時における建物からの避難のような状況にも適用可能であり、さらに群集事故の解析にも活用できる。
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