研究課題/領域番号 |
19K05065
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26040:構造材料および機能材料関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
深田 晴己 金沢工業大学, 工学部, 准教授 (90509176)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 長残光蛍光体 / キャリアトラップ / 非発光過程 / 光音響分光 / 熱ルミネッセンス / 電子線励起 / 残光 / 畜光 / フォトルミネッセンス / 残光特性 |
研究開始時の研究の概要 |
現在実用されている長残光蛍光体のほとんどは,主に波長約300~400 nmの紫外線を吸収して緑色残光を呈するアルミン酸塩系蛍光体である。しかし,屋内照明がLED照明に置き換わりつつある現状から,LED照明に対応した長残光蛍光体が必要であるが,LED照明から放出される波長域の光で励起された場合において十分な残光特性を有する蛍光体は報告されていない。本研究では,非発光過程へ導く欠陥や非発光中心を形成せずに,発光再結合に至るキャリアを捕獲できるトラップ中心のみを形成する不純物元素を選定し,適切な一種類または複数の元素を適量添加して,LED照明に対応した高輝度緑色および赤色長残光蛍光体の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
長残光蛍光体において高い輝度と長い残光時間を実現するための要素技術開発を推進した。その結果,Eu付活アルカリ土類アルミン酸塩長残光蛍光体において,発光中心やトラップ中心の添加濃度と非発光過程の出現の関係性について明らかにした。さらに,電子線励起方式の熱ルミネッセンス測定システムを用いた,トラップ準位の新しい可視化技術の開発に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
開発した電子線励起方式の熱ルミネッセンス(TL)測定によるトラップ準位の可視化技術は,従来の光励起によるTL測定では計測できなかったトラップの解析が可能である。この技術は,非発光過程へ導く欠陥や非発光中心を形成せずに,発光再結合に至るキャリアを捕獲するトラップ中心のみを形成する不純物元素を積極導入した長残光蛍光体を創製していくうえで極めて有用である。また,本手法は蛍光体に限らず各種半導体や絶縁体内の欠陥解析においても適用可能である。
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