研究課題/領域番号 |
19K05272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分29020:薄膜および表面界面物性関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
須崎 嘉文 香川大学, 創造工学部, 教授 (60206456)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 超撥水性防汚表面 / 化学吸着単分子膜 / ナノ粒子 / 微細凹凸表面 / 超撥水性表面 / 撥油性表面 / プラズマ処理 / 超撥水性 / 表面処理 / 透過性薄膜 / 大気圧プラズマ / 表面物性 / 撥水撥油性 / 防汚表面加工 |
研究開始時の研究の概要 |
監視カメラ等のレンズ表面に雨滴や汚れが付着すること、また、スマートフォン等のタッチパネルの画面に指紋や皮脂が付着することにより視認性が悪化する問題がある。また、太陽光発電パネルの表面が粉塵などで汚れ発電効率が落ちる問題がある。そこで本研究では、微細凹凸表面構造と撥水性の機能部位をもつ化学吸着単分子膜とを組合せることで、透光性と超撥水性を有する超撥水高透明性基材を開発することで防汚表面を実現する。
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研究成果の概要 |
監視カメラ等のレンズ表面への雨滴や汚れの付着、また、スマートフォン等のタッチパネルの画面上の指紋の付着は視認性を悪化させる。また、太陽光発電パネルの表面の粉塵などの汚れは発電効率が落とす。これらの解決のために、透光性と防汚機能を兼ね備えた超撥水高透明性基材を開発した。微細凹凸表面構造と撥水性フッ化炭素系化学吸着単分子膜とを組合せることで、透光性と超撥水性(150°以上)をもつ超撥水高透明性基材を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
直径100ナノメートルのシリカ粒子を用いた微細凹凸構造の上に、大気圧低温プラズマを用いて酸化亜鉛薄膜の柱状構造を組合せた。また、大きさの異なるシリカ粒子を組み合わせた微細凹凸構造を作製した。それら表面にフッ化炭素系化学吸着単分子膜を形成することによって超撥水性透光性表面を作製できたことは学術的に意義が大きい。現在、世界におけるスマートフォンの出荷台数は20億台を超えた。これら機器のタッチパネルに防汚表面を提供できることは世界的な波及効果が非常に大きい。また、世界の太陽光発電パネルの出荷量は年々伸びており、防汚表面を提供するで維持コストが低減することから、波及効果が期待できる。
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