研究課題/領域番号 |
19K05319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分30020:光工学および光量子科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
研究代表者 |
井上 純一 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点, 主幹研究員 (90323427)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 物性理論 / 電磁波応答 / 双非等方物質 / 電磁場応答 / 電磁応答 / 双非等方性物質 / トポロジー |
研究開始時の研究の概要 |
(1)トポロジカル物質からのアクシオン電磁応答に双非等方性を考慮すること,(2)双非等方性物質に内包されたトポロジカル要素を発掘すること,の2つを軸に考える.前者については,電磁気構成方程式の非等方的な非対角成分が,トポロジカル物質の電磁応答にどのように表出するかを明らかにすることが計画の中心である.後者については,前者とは逆に現象論的に行われてきた双非等方性物質の議論に,電子系のトポロジカルな構造がどのように反映されているのかを明らかにすることで,回路におけるジャイレーターとトポロジカル物質の対応をつける.
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研究成果の概要 |
双非等方物質の電磁場応答構成方程式に含まれる電気磁気テンソル,磁気電気テンソルとトポロジカル物質を特徴付ける因子との対応関係を考察した.マイクロ波工学での各種素子への展開を視野に入れた多くの知見と,物理分野におけるトポロジカル物性の視点の対応をつけ,両者の融合領域を見いだすための素地作りを試みた. また,将来的な実験の準備段階において,コロネンナノファイバーのマイクロ秒領域での蠢動が,当初予期していなかった事象として得られたので,これに対する理論的解釈を与え,動的不安定性の発現として理解出来ることを示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,従来異なる分野で行われていた類似の題材を,統一的な立場から捉え直し,共通言語や互いの対応付けを明確にすることで,両者の知見の相互乗り入れを可能にして,将来的な新規現象の開拓の素地を作ろうとするものでった.今回得られた結果は,両分野において有用であると考えられる. また,分野横断型の研究は,準備に大きな労力を要求されることと,短期的な成果を得ることが難しい事から敬遠される傾向にあるが,この取り組みは,新たな研究シーズを見いだすために有効であると思われる.
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