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バックグラウンド低減とタイムスタンプ測定による微量核分裂生成物の崩壊特性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K05327
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分31010:原子力工学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

柴田 理尋  名古屋大学, アイソトープ総合センター, 教授 (30262885)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
キーワード崩壊核分光 / オンライン同位体分離 / 核分裂生成物 / 不安定核 / 崩壊核データ / 崩壊核分光実験 / 核異性体 / 崩壊図式
研究開始時の研究の概要

質量数150近傍の中性子過剰核は、球形核から変形核への遷移領域に位置する。この領域の奇-奇核では、陽子と中性子の相互作用が複雑になることから、実験及び理論研究ともにほとんど行われていない。それらの高精度な崩壊核データを取得するために、目的核種を235Uの核分裂生成物から高強度・高効率で分離できる京大原子炉附置オンライン同位体分離装置を用いて、高効率半導体検出器、バックグラウンド抑制用検出器および高速データ収集系を組み合わせて崩壊に伴う放射線を測定する。核異性体の存在が期待される奇-奇核をはじめ、この領域の崩壊核データを決定し、核構造を研究する。

研究成果の概要

質量数150以上の短半減期の中性子過剰核の崩壊核データは235Uの核分裂収率が小さいため詳しく調べられていない。京都大学原子炉附置オンライン同位体分離装置(KUR-ISOL)は、核分裂生成物を高強度で分離することができる装置である。高立体角Ge検出器(クローバー検出器)の貫通孔にβ線検出器を設置して、時間情報を取り込める高速データ収集装置を用いてβ-γ同時計数を行い、炉室内のバックグラウンドを低減して測定し、崩壊図式を作成した。153,154Prについて、より詳細な崩壊図式を作成した一方、155Prの崩壊γ線は同定できなかった。核分裂収率および半減期の報告値よりも小さい可能性が示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

235Uの核分裂生成物の崩壊核データは、原子力の分野では崩壊熱の評価に重要であり、核物理の観点からは、原子核が変形する様子を知るのに興味深い領域である。本研究では、崩壊データが十分でない153~155Prを対象に京大原子炉附置のオンライン同位体分離装置(KUR-ISOL)で、高効率クローバー型Ge検出器にβ線検出器を組み合わせて、炉室内のバックグラウンドの影響を低減させて、時間情報を含む高速データ収集系を用いてβーγ同時計数測定を行った。153,154Prについては、より詳しい崩壊図式を作成することができた。一方、155Prについては、崩壊γ線は確認には至らなかった。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] KUR-ISOLにおけるクローバー検出器を用いた微量核分裂生成物の崩壊核分光実験 -155Prの崩壊γ線の探索-2022

    • 著者名/発表者名
      入江優香、榊原翔馬、柴田理尋、谷口秋洋
    • 学会等名
      「短寿命RIを用いた核分光と核物性研Ⅷ」専門研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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