研究課題/領域番号 |
19K05436
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
|
研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
迫 克也 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90235234)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | 分子ダイオード / 分子エレクトロニクス / シクロファン / 電位勾配 / 三元系 / スイッチング機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、従来のシリコン系無機エレクトロニクスに代表される固体エレクトロニクスに代わる単一分子エレクトロニクスを構成する単一分子デバイスとして、外的刺激によりスイッチングゲート機能を有する分子ダイオードを目指し、新奇な電位勾配型三元系シクロファンオリゴマーを創製する。合成した三元系シクロファンの電子物性等の物性を調べ、新物性のチューニング探索を行う。本研究で合成するシクロファンオリゴマーを用いた分子ダイオードでは、整流性発現と共に電位勾配制御と電子移動方向制御が期待できる。
|
研究成果の概要 |
単一分子エレクトロニクスを構成する単一分子デバイスとして、外的刺激によるスイッチング機能分子ダイオードを指向した新規な電位勾配型シクロファンオリゴマーの創出を目的として研究を行った。本研究では、ピリジンアクセプターを組み込んだ新奇なプロトンによるスイッチング機能を有するドナー系シクロファン分子を開発した。またシクロファンオリゴマーとしてシクロファンダイマーの合成も確認できた。本研究により外的刺激によるスイッチング機能を有する分子ダイオード開発に関して有用な知見が得られた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回開発した新奇なスイッチング機能を有する三元系シクロファン及びシクロファンダイマーは、現在の固体エレクトロニクスに代わる分子エレクトロニクスセットの1つである分子ダイオードに分子設計指針を与えるという学術的意義に加え、分子デバイスによって実現される分子コンピュータなどの研究分野への展開が計られると考える。また、分子エレクトロニクスの開発研究は、機能性、省エネルギー、低環境負荷の面から持続可能な社会の実現に寄与し、その点で本研究成果は社会的意義を有している。
|