研究課題/領域番号 |
19K05455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
西本 能弘 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (30550115)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アルミニウム / ベースメタル / ルイス酸 / 触媒 / アルミニウム錯体 / 金属触媒 / 有機金属化合物 / 有機金属化学 |
研究開始時の研究の概要 |
アルミニウムは資源豊富で元素戦略の観点からもその活用が渇望されているが、有機アルミニウムは炭素-アルミニウム結合の高い反応性により触媒としての利用は困難であった。しかし、応募者は分子内配位安定化を活用することで、ルイス酸性を精密制御可能な有機アルミニウム触媒を見出してきた。本研究では、これまでの応募者が得た知見を基に、炭素配位子の最大の強みである設計の自由度(炭素配位子の自在性)を存分に活用することで、高機能アルミニウム触媒を開発する。ルイス酸性を自在に調整できるアルミニウム触媒活性点と他の触媒活性点を協働させることで特異的な反応場を創出できるアルミニウム触媒の新機軸を確立する。
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研究成果の概要 |
様々なホスフィノ基を有するPheox-Al錯体の合成に成功した。具体的には、ジフェニルホスフィノ基もしくはジシクロヘキシルホスフィノ基を有する錯体を合成した。これらの錯体はホスフィノ基上の置換基により、そのルイス塩基性を変化させることが可能であり、種々の化合物と付加体を形成した。また、エポキシドとイソシアナートとの環化付加反応において、これらのアルミニウム錯体は触媒活性を示すことが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではアルミニウムの新奇特性を発見することができた。したがって、その新奇特性を利用した物性発現、反応開発や材料開発が連鎖的に増大していき、一つの分野を形成できるために学術的なインパクトは大きい。また、確立する触媒設計のコンセプトはアルミニウム以外の典型金属にも適用することができる。有機工業化学において、遷移金属を豊富で安価な典型金属によって置き換えていくこともできるために工業界にも貢献できる。
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